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レビュー:純真さに惹かれる「ボク姫PROJECT」

プレイしたハード:PlayStation4Pro

~少年よ、美少女よりも可愛くなれ~

女装少年が主人公の「ボク姫PROJECT」。
最初に断っておきますが、エッチなシーンはありません(笑)。
「女装がバレるのでは!?」という意味でのドキドキするシーンはありますが。

主人公は、不可解な事件により昏睡状態に陥った姉を救う手がかりを探すため、やむなく女装して、女子生徒率99%のお嬢様学校「私立百合愛学園」に潜入することになります。
女装することになった理由は、いたって真面目。
加えて、主人公は純真な心の持ち主
そして、可愛い

ミステリアスな事件の真相を解明するストーリーと、可愛いキャラ同士の恋愛も楽しめる、そんな内容ですね。
あと結構、ギャグが入るので基本的には明るい雰囲気です(笑)。

基本的に、テキストを読み進めていくタイプのゲーム。
シナリオ分岐ありマルチエンディング


姫選挙に挑む

学園内で絶大な影響力を持つ「四姫」の座を目指すことになります。ただのいち生徒のままでいるよりも事件の真相に近づきやすいため。

姫選挙時のBGMが、なかなかカッコいいです。

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素顔の状態では声のトーンが低めで少年風。女装時はトーン高めでふつうに女性声なので、姿と声は一致しています。
(心の声は少年声)

さて、「姫選挙」で戦う相手は、相当に手強いです。「本当の女性」で、しかも可愛さを極めているような相手に男性が挑むわけなので、色々と稽古が必要。

女装の稽古

たんに女性の服を着て見た目を可愛くすればいい、というわけではなく。
振る舞いや知識も身につける必要があります。

最初なんて、これですからねぇ。

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初めて女装してお店に入る時、「武道の稽古と同じ」と考えてしまって準備運動をしたら、スカートが破れていたという。

基本的に「男らしくありたい」と考えているので、女性用下着を穿くことには抵抗します。
ので、下着を見られたら社会的に終わるわけで(笑)。
そういうところが、面白いですね。

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というわけで、そうならないように「女装の稽古」をします。

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求められるステータスに達していないと「姫選挙」に出ることもできずにゲームオーバーになります。
その際は、何が足りなかったかを解説してくれるコーナーがあるので安心。自分で考えてやりたい人は、そのコーナーをスキップすることもできます。

育成ゲームではないので、毎日・毎週パラメータを高めていくわけではなく、「姫選挙」前に3回だけ、稽古の機会があります。
しかも、稽古を行った上で「姫選挙」に臨むのは2回だけ。

当然・・・・・・

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一度のプレイで、すべてのCG・シーンを回収することはできません。
初回プレイ時は、ノーマルENDへ到達するための最低限のステータスになっていると思います。

2周目以降で回収だ!

よくある「強くてニューゲーム」。本作にもあります。

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可愛さを磨くゲームなので、「可愛くてNew Game」となっております(笑)。
前回プレイ時のステータスがそのまま引き継がれるわけではないようですが、グッと楽になります。

ある時点でのステータスによって、ある場面での選択肢の数が変化。
その選択によって、以降のストーリーが大きく変化します。

何度かプレイを重ねることになりますが、シーンの早送りや、次の選択肢までスキップといった機能があるので、2周目以降はだいぶプレイスピードが上がります。

色々考えさせられる

たとえば、

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「何かを変えようと思った時には、少数派の立場から始まるしかない」

確かに。
これ以外にも、改めて気づかされることや、考えさせられることなど、ありました。
だから、引き込まれていくんでしょうねぇ。

水着もあるよ

水泳の授業のシーンもあるので、水着も着ます。

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腰回りなどの男性的な部分を隠せるような水着。これはストーリー進行上、必ず見ることになる衣装ですね。
他の衣装はおおむね、稽古のシーンで見ることになります

評価

テキストがメインのゲームをプレイするのは久しぶりでした。
まぁとにかく、主人公が可愛いですね(笑)。
可愛くて、優しくて、強くて、努力家で、天然なところもあって、そりゃみんな惹かれるよね、と。

しかも、ただ可愛いだけで終わらないところが、また良いんですね。
一周目が一番、つらかったかな?
そういうシリアスなシーンもあります。
プレイを繰り返し、様々なキャラとの交流を重ねることで「真相」に迫っていくことになります。

テキスト量が膨大。
とにかく膨大。
ひたすら膨大。
ボイスを全部聴いていたら、どれだけ時間掛かるのかと(笑)。
それだけ中身は濃いと感じました。

PS Storeで★5を付けたほどですが、ただ1点、申し上げるとすれば。
所々テキストに誤字脱字があり、一部には、再生されているボイスとテキストが全く合っていない箇所もありました。
テキスト主体のゲームのため、特に気になります
バグチェック・デバッグはしっかりやって欲しいと思いました。
発売後のアップデートで修正対応可能とは言え、あまり多いと評価に影響しますからねぇ。

まぁまぁそういうわけで、
「可愛いは正義」ということらしいです(笑)。
以上。

PS Store


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