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革手縫い道具&材料

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革手縫いの際に使用する、わたしの道具や材料革、手縫い糸などのマテリアルを写真と共に書き綴ったまとめ
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記事一覧

独創的な表情と漆の光沢 "黒桟革" -KUROZAN-

手縫い革小物職人エンフォケ…  有名タンナーを訪ねる。 "黒桟革"という伝統ある唯一無二の革を創り出している坂本商店さん。 革を扱う人なら知らない人はいないであろう、有名なタンナーさんである。 坂本商店さんは創業1923年、今年で100年を迎えた長い歴史を持つ。 代表の坂本弘氏と次の世代となる御子息の悠氏とは過去にお話させてもらった事が何度かあり、"また遊びに来て下さい"とお声をかけていただいていたにも関わらず、結構な時を経て… 今回訪問させてもらった、失礼なわたし。

クウジュ セリエという言う勿れ? -Le point sellier-

改めて乗馬の鞍を見てみると、カッコいい形… 手縫いだろうか? 馬の鞍にも乗馬、競技、競馬など形の違いがあるが、今の時代ミシン縫いで作られているモノあると思うがどうなのだろう。 鞍の製作での手縫い技法をサドルステッチ(英/saddle stitch)と呼ぶ。 サドルステッチのフランス語は何と言うんだったけ? 何とかセリエ… Cómo se llamaba… 革の手縫い方法とフランス語… クウジュ セリエ? スペイン語は少々わかりますが、フランス語は全くわかりません。

革の手縫いに欠かせない菱錐 -Diamond awl-

わたしは革小物製作の際に、ヨーロッパ目打ちという道具と菱錐等を使って縫い穴を開けて行く… ひとつひとつ穴を開ける、とても地道なことをやっている。ご苦労様… 最初の頃は道具の仕立て方を覚える、試すのに結構な時間がかかった。 道具の違いか? わたしの技術的な問題か? 理想とは違うことばかりで… ちょいちょい… いや、定期的に途方に暮れていた。 知識も経験もない頃は、そんなことの連続ばかりだった。 そんな時は、よく見ていた番組"プロフェッショナル 仕事の流儀"での様々な職種の

シンボルカラーの深い紅と革と職人

世界のビッグメゾンが生み出すモノのカタチ、デザイン、材料や機能性には興味があるが、お洒落に敏感なファッショニスタとかではない、わたし。 カメラを通して写真撮ったり、ヨーロッパの様々なものに興味をそそられる人。 革を使用して"総手縫い"でモノを作るクラフツマン… 革小物職人のおじさん。 最高峰メゾンの色や革のこと、職人のこと、そんなお話。 褐色を帯びた深い紅 -Rouge H- Rouge Hという色、Hを"アッシュ"とフランス語の発音で呼ぶ。フランス語の発音はむずかしい

タテの糸も、ヨコの糸も...アナタ。 ものづくりの姿勢

こんにちは、手縫いで革小物を仕立てております、エンフォケでございます。 昨今、中国企業の日本進出、少し前に日本に工場を持ち、日本人雇用をする中国企業のニュースをTVで見ました。日本人の真面目さ、丁寧な仕事、優れた品質を生み出す、年齢でなく成果で評価… あぁ、MADE IN JAPANね。 MADE IN JAPANの定義… わたしが聞いた、読んだことを"私訳"してみる。 最終工程を日本で行うことで"日本製"と認められ表記可能である。 日本企業、海外企業かは問題ではない、ノ

582色との戦い。

私事ですが、近視でいつも眼鏡をかけています。おっさん歴もまぁまぁ長い年齢ですけど、老眼鏡は持ってません。近くを見るときは、眼鏡を外して裸眼で見ます。 ちょいちょい眼鏡がどっかに行きます。視力0.08程度なのでもっそ困ります。。。ひたすら掛けたり外したり、近眼と老眼の戦い。 先日、新しく仕入れた革に合う色のファスナーを注文するために、この色見本帳とにらめっこしておりました。中には582色のファスナーテープが潜んでいます。 ファスナーは鞄、財布、小物、洋服などなど、いろんなモノ

皮から革。

お盆は、お墓まいりをすませた後、見出し画像の革などを使いひとつのモノを製作していました。 今日は、皮から革のお話を書くことにしました。 スペインに住んでいた頃、友人からされた質問。 Oye ¿Qué hay diferencia entre cuero y piel? なぁ、皮と革の違いって何やねん? (日本語訳を関西弁で盛っています。) 日本帰国以前に革について、ひとり勉強していたのでそんな話になりました。 スペイン語で皮はpiel/ピエル、革はcuero/クエロと言

革の手縫いに使う糸

革の手縫いでは、“一本の糸”の両端に針を付けて、裏側、表側から交互に針を通して縫います。簡単に言えば、糸をクロスさせて縫うと言えば良いでしょうかね。 手縫いに使う糸には、麻糸(リネン/亜麻、ラミー/苧麻)、ナイロン糸、ポリエステル糸などの種類があります。 私はタンニン鞣しの革(イタリアンレザーなど)を使用していて、過去、いくつかの糸を試したのですが、少し硬い、少~し細い、ちょと太い、と感じ... 最終的に使ってみたワックスリネン糸は、それらの革の風合いにも馴染むのと、糸の太さ

革の手縫いに使う道具

革小物や革鞄などを手縫いする際に欠かせない道具です。“目打ち”と呼ばれる道具で、英語では"Pricking iron"と呼ばれています。 世界の手縫い職人さんが使う道具ですが、昨今は趣味のレザークラフトツールとしても使われています。美しい縫い目を目指す人たちには、必要不可欠なモノです。縫い目に関しては、その他必要なコト、モノもありますけどね。 しかし、ニッチな道具... 手縫いでモノ作りをされる人ぐらいしか知らないですよね?  きっと。 革に縫い穴開ける、貫通させる道具で

革を裁断する道具

革を裁断する専用の包丁、“革包丁”を使っています。 刃は、一般的に知られている料理包丁や大工道具にも使用されている鋼で、安来鋼(ヤスキハガネ)と言われるものです。 その安来鋼で作られている刃物鋼には、いくつかの種類があり、刃物の硬さ、それぞれの硬度により、白紙(白鋼)、青紙(青鋼)などの名前があります。 基本、四本の革包丁を使っていて二種類の青紙を使っています。青紙は白紙よりも鋼自体の硬度が高く、粘り強さも持っています。 基本的に革を裁断すること、また部分的に薄〜く革を