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TEAM OF TEAMS(日経BP)

個人的な仮説として、
「組織の最小単位を「個人」から「チーム」に置き換えることが、個人の自律性を高めつつ、かつ全体としての成果を最大化しやすくするアプローチではないか?」
と思っていたので、この本で書かれていることがまさに、という内容だった。

「個人」の力を伸ばすのではなく、「チーム」を基本単位として組成し、その関係性を強化する。事例で出てくるアメリカ軍の中で、精神的にも肉体的にもギリギリまで追い詰められるboot-campの中で、最後の拠り所が「自分」である人は脱落し、「チームの一員になること」だという人だけが残っていく、というエピソードも印象的だった。

本編の前提として、機械的な組織とはなにか、その起源となるフレデリック・テイラーの科学的管理法などもとても丁寧に解説されていたので、全体像と組織の作り方の変遷も理解しやすく合った。

あと個人的には、日本語訳として「チームの中のチーム」としているけど、ニュアンスとしては「小さいチームの集合として組織される大きなチーム」なのだよな、というのは気になった(けど適切な翻訳難しい…)

#組織論 #軍隊 #生命的組織


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