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この本は、書評のような表現をすることをとても躊躇する。その「書けなかった理由」をあえて表現するならば、 ・内容からものすごく示唆を得ていて、 ・それでも理解しきれている感じがしない、 というのが両立するから。 この本は、「レンマ学」という学問の確立を「提唱する」ために書かれている。なので、決して盤石に体系化されているわけではない。 人の知性は、「ロゴス」という論理的、要素分解的なものと、「レンマ」という直観的、統合的なものに大別できる。現在の捉え方で言えば、ロゴスはより西洋