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失敗は成功の母ではない

「失敗して学ぶ」という表現は「何をどう学ぶか」が抜けていて、少なくとも言語学習においてはあまり意味がないと思う。

1985年にSwainが提唱した「output仮説」はその回答になる。

学習者は発話することで、
①自分の知識のズレに気づく(noticing the gap)
②自分の知識の穴に気づく(noticing the hole)
③仮説を検証する(hypothes testing)

と言われている。これがまさに「失敗して学ぶ」ということ。

たくさん失敗することが目的じゃない。「試して、ズレや穴に気付いて、修正する」から学びになる。

成功の母は「修正すること」であり、失敗することは成功のおばあちゃんくらいかな。

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