先の記事と同じく三重で、今度は数年前から稼働している「度会ウィンドファーム」を昨年秋に視察した京都の「京丹後市美しいふるさとづくり審議会 」の報告から引用する。
18ページより抜粋:
20ページより抜粋:
「山を切って山体崩壊が起こって集落が全滅するのではないか」「低周波音で死んでしまうのではないか」「水が汚れて田んぼの米が美味しくなくなってしまうのではないか」といった根も葉も無い噂は、どこかで事業計画が持ち上がるたびにほぼ必ず出回るが、実際に風力発電施設が出来て、その地域がどうなったのかは一目瞭然。普段でも稀な山体崩壊が本当に起きたら、事業者も行政も隠しようがない。低周波音で人が亡くなることがあるなら、日常で耳にする大小様々な音に耐えられないだろう。水が汚れるというなら、降雨時に川の水が濁っても文句は言えないし、米の味の感じ方は人それぞれ。
現在、丹後市でも計画が進んでいて、地域住民が抱く懸念や思いに広く応えようとする同審議会の姿勢は、過去の議事録からも読み取れる。不毛な争いや対立ではなく、再エネとの共生を実現するには、それぞれの地域の事例を結びつけるなど事実関係を明らかにしていく必要がある。
参考:
令和4年度 京丹後市美しいふるさとづくり審議会 風力発電所先進地視察 <実施報告書>
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/group/1/040214_ufs.pdf
京丹後市美しいふるさとづくり審議会
https://www.city.kyotango.lg.jp/top/soshiki/mayoroffice/hishokoho/3/4/3/2299.html
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