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連載16・エレメントと生き方

火、水、気、地、それぞれは
毎日の生活の中で
命を継続させるために
バランスよく必要なもので
どれもこれも生き死にに関わるほど重要なものです。

そして、この2500年の間、
今でも現代の人類の生活の
ベースになっているものだからこそ
四大元素思想という体系的な
哲学にまで発展したのでしょうし、

他のものでエレメントの代わりになる
物質や現象が見つかることがなかった事は
結構驚きだと思うんですよね。

単なる物質や現象としての
火、水、気、地ではなく
それぞれが表現する性質を
エネルギータイプとみなすことで

この世界すらシンプルに
四つに分類して理解できるので

古代の叡智ってすごいです。

そして四大元素のエレメントは
あらゆるところに浸透しているので、 
人間だって4つのエネルギータイプでできています。

火のエレメントの命や本能。
水のエレメントの感情。
気のエレメントの知性。
地のエレメントの肉体。

誰にでもこの4つが備わっています。

だから四大元素という4つのエレメントを
理解することの意味は、
「  Well-being・ウェルビーイング」という
概念に繋がります。

日本語では一般的に
「幸せ」と訳される言葉ですが、
単に「今ハッピー」いう高揚感ではなく、
生きてて良かったと感じて、
人生を楽しめている状態のことです。

具体的にいうと
安心して安定した生活ができて、
心が落ち着いていて、
社会的にも良好で家族や友達や仲間がいて、
やりたいことができる自由があって、
生き甲斐を感じるお仕事があって、
ネガティブなことがあっても
前に進んでいこうと思える希望と勇気を感じる環境がある、
というような状態です。

そんな毎日だったら
幸せな人生だと思いませんか?
 
ウェルビーイングを達成するには、
日々の生活の中で
四大元素思想のエレメントの4つの
調和とバランスが大切です。
 
精神を表すスピリットの火のエレメント、
心を表すハートの水のエレメント
知的活動を表すマインドの気のエレメント、
そして身体的な健康や生活の安定などのボディの地のエレメントという

スピリット・ハート・マインド・ボディの
4拍子が揃ってこそ、
ウェルビーイングを感じられます。
 
例えば、
恋愛至上主義、
学歴主義、
物質主義、
金銭主義といった
どれかのエレメントに特化した主義を
貫こうとしたり、

物質世界の在り方を無視して
下手にスピリチャルに心酔してしまったりすると
偏り、バランスが悪くて
心のどこかにぽっかり穴が空いたような
本当の充足感を感じる人生にはなりません。
 
だからエレメントの概念を学ぶことは、
人生を充実させるための叡智そのものです。
 
四大元素思想のエレメントのバランスを考えながら
意識的に生きると、
自分らしい生き方や自分軸もはっきりしていきます。

「病は気から」という言葉がありますが
あれはただ単なる「気力」の話ではなくて

肉体の地のエレメントと共存している
火、水、気のエレメントの
目には見えないけれども重要な
精神の在り方を指していると思います。

例えば
「やりたいことをして生きていない」
「自分らしく生きている気がしない」
「これって私が手がけるべきもの?」。。。と感じる時は
生きる道が
本能的にズレていると感じる時です。

そんな違和感を感じている時は
魂的なものを表す
火のエレメントのバランスが崩れている時と言えるでしょう。

火のエレメントレベルで
聞き入れてもらえなかった心の声は

次の水のエレメントレベルへ訴えかけるので
「ネガティブ感情を感じている」
「なんか凹む」
「気分が良くない」
という気持ちを引き出していきます。

本来ネガティブ感情は
「向き合って対処すべきものがある」と
知らせてくれているだけのものですが

人はついネガティブな気持ちを
「悪」とジャッジしてしまう傾向が強いので
無いものとして
無視したくなっちゃうんですよね。

でもネガティブ感情を無視をすると
今度は気のエレメントに影響が出て
思考の歪みが出てきます。

「私はどうせ認められていないから」
「私には大した価値がないから」
「私は無力で現状はどうしようもない」といった
考えにたどり着きます。

生きる気持ちが抑圧されて、
感情も思考もネガティブな状態は
どういう状態だと思いますか?

それは、今日本でも多く方が苦しんでいる
鬱の状態です。

人。。。というか、特に日本人は
精神的なものや
心の状態などの
目に見えない自分の状態を無視して、
無理をしてしまう傾向が強いです。

文化的に、忍耐力は美徳と
思われてきたからかもしれませんが
無理は精神の歪みを引き起こします。

人生でバランスが取れていない時、
その苦しみは
火・水・気の側面を通して訴えられて
ネガティブなものとして表現されますが

それらが全て無視された状態が続くと

その訴えは最終手段として
地のエレメントの身体にきます。

つまり、身体に出る不調は
それまで
火のエレメント
水のエレメント、
気のエレメントからの嘆きと訴えを蔑ろにして

自分らしさを追求することを無視した結果
「本当の自分」からの訴えが
形になったものです。

ストレスで肩が凝ったり
胃が痛くなるということも
普通にあることですよね。

人間は機械ではありません。
心も体も常に
私達自身が自分を
「気にかけて」
「大切にして」
「面倒を見て」
「気付いて」
「優しくして」欲しいと願っています。

現代のストレスフルな毎日の中で
「どうしようもない」
「仕方ない」と感じる時もあるでしょうし。

私自身も全く例外ではなく、
現代の生き方にストレスを感じるひとりですけれど

なるべく神経が張り詰める状態を何とかして
プレッシャーを軽減して
心の訴えに耳を傾けて
セルフケアに気を配りたいものですね。。。!

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「四大元素思想」連載、続きます😃♪

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参考文献:

・カシオピアかずえ
”タロットは人生変える心の魔法”↓
神秘学とタロット」入門書


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