見出し画像

コンドルズ埼玉公演2022新作「Starting Over」

彩の国さいたま芸術劇場へ、コンドルズ埼玉公演2022新作「スターティング・オーヴァー」を見に行ってきた。いつもながら、沢山の元気をいただく。幸せだ。

(明日の公演をご覧になる方にはかなりのネタバレになってしまいます)

昨年と同じ、白いボードから郵便ポストや自転車や信号機や花や十字架などを切り出して、舞台手前から奥に配置されたセットの中で、舞台スタート。近藤さん一人だけいるところに、スズキ拓朗くんがボードの鳥を掲げて踊りながら出てきて、その後、メンバーたちが鳥や犬などを連れて出てきて群舞。見た目美しかった舞台に、最後に、迷彩服を着てライフルを抱えた人が出てきて、これが虚構でなく本当にライフルを抱えた人だったら、と思ってしまったらすごく苦しくなる。反戦の思いが強く表現されたが、これまでのコンドルズにないタイプの主張だったので、評価は分かれるかな、とも思った。個人的にはかなり息苦しかった。
中盤で、椅子に座ったメンバーで身振りのパスをしていく群舞のところで、群舞をアレンジした、球技っぽいパントマイムで、対戦チームが青と黄色のTシャツを着ていたのもウクライナのイメージだったのかな?

前半、息苦しい場面のところへ、レオタードの石渕さんが登場して、ここで客席より拍手。石渕さんのレオタードは今回は2回登場。かなりの存在感。石渕さんはコントの最後でピアノ演奏もあったし、かなり出番多かったな、と。今回はオクダさんがあまり出なくて、ちょっと寂しい。藤田さん鎌倉さんもダンスはキレキレだったけど、出番は控えめな感じ。群舞は若手(スズキくん香取くん黒須くん)が前面に出ている印象。
今回はぐだぐだの人形劇はなく(与野本町のBeansの中に公演の展示があって、そこには人形が飾られていた!)、コントは短めではあったが、滅多にコント部には出ないスズキくんが重要な位置を占め、更に、いつもいい味出してくれる橋爪さんが大活躍。最後にすごーく微妙な歌唱を披露してくれて、全部もっていった感あり(その前までは山本光二郎さんのぐだぐだなダジャレで終わるのか、って感じだったのが大逆転)。
楽しみにしている古賀さんのソロダンス「天国への階段」もお休み。ちょっと寂しい。かわりに、山本さんと公家扮装のダンスで存在感を出す(公家、であることは、その後の近藤さんのギター演奏コーナーでのTシャツコントまでわからなかった。何かの神官かと..)。
「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」から「大都会」に至るダンスを含めたコントは、ちょっとわかりにくかったかも、笑ったけど。

与野本町駅の商業施設Beansの中に彩の国さいたま芸術劇場の広告ウィンドウがあった!
下の歩いている人の絵は舞台中のアニメで使われていた。
近藤さん人形!

公演名に歌のタイトル使っても、その歌が舞台で使われないこともあるのだが、今回のジョン・レノン「スターティング・オーヴァー」は、一番最後、他のメンバーが退いた後の近藤さんのソロダンスの部分で流れた。ずっとマスクの中で歌っていた。
ジョンがこの歌を発表し、凶弾に倒れ、いつの間にか42年もの月日が流れている。わたしたちは、あの頃憧れたような未来にいるんだろうか。
今日も、沢山の元気をありがとう。

#コンドルズ #ダンス #彩の国さいたま芸術劇場 #スターティング・オーヴァー #ジョン・レノン #近藤良平 #石渕聡 #古賀剛 #橋爪利博 #スズキ拓朗

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?