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ひるタブ16回 メジャーと表計算

ここ3回でグラフをきれいにつくりたい。どんなグラフがあるかを取り上げました。今日は、そこに注ぎ込む統計値の話をします。
タブローでは統計加工した値を集計値と呼び、その集計方法や集計前後の値をメジャーと言います。(少し正確さを欠いてるかもしれませんが)
メジャーは、数式で作ることもできますが、レディーメードで沢山用意されています。
「用意されているメジャーは使う!」が原則

いろんな動作が自動化されて、実行も速いことが多いです。

メジャーには右のようなものが用意されています。

標準装備のメジャー


表にまとめてみました

以下大急ぎで、売り上げの場合のメジャーグラフです。

1.合計


2.平均


3.中央値
4.カウント
4-2.個別カウント
5.最大値
6.最小値

7.百分位(パーセンタイル)
最小値から数えてN%番目の値、例は75パーセンタイル。何パーセントと書くのは正確ではないので、パーセンタイルというけど、この例だとしたから7割5分になる値という意味
8.標準偏差
としては、相応しくないが、機械的に比較してみました。平均差の二乗和の平均のルートという標準偏差


9.標準偏差(母集団)
8との違いはN-1で割るかNでわるかの違い。詳しい解説はいろいろWebにありますので。
10.分散
11.母分散


表計算
・表計算は、メジャーより複雑な統計処理を一回でするものです。複雑と書くからには、中身はそれなり複雑なものが多いです。

次の表はその中でもいくつかの計算をレディーメードでまとめていて、簡易表計算として提供されています。簡易表計算を使うことで、統計処理が簡単にできます。

簡易表計算の一覧

私自身まだよく理解できていない表計算もあります。


21.累計
22.売上差
上との項目の差分


23.差分の割合


24.百分位
カテゴリ別の最大値に対する割合


25 ランク(並べなおし)
このグラフだけはわかりやすいように並べなおしてます。


26.合計に対する割合
全体合計を100としたときのディメンションの割合


また、設定も変更可能です。というか、表計算というだけあって、システムが想定した向きと違う集計方法が必要な場合が多く、表計算の編集が必要なことが多いです。

表計算の編集画面


計算タイプの詳細

このパラメータをいじりだすと面白くて沼です。
一番好きなランクグラフの例をつけておきます。
少し例がちがいますが、オーダ日四半期を列、売り上げを行、サブカテゴリを色に入れます。
そうすると混沌とした折れ線グラフができます。

最初のグラフ
ここで、表計算のランクを使います


このグラフ、実は、カテゴリ内のランクなのです。


ランクの比較対象をサブカテゴリにします。降順のままです。


降順だと、数値が大きいものが1なので、グラフが下にきます。
このあたりのギミックはたまりません。


軸の編集を選択します。


スケールを反転させて、1が上にくるようにします。


ランキンググラフの完成です。

表計算は、難しいことをわかりやすく見せる有効なスキルです。実はこれらの表計算はすべて、数式の関数で表現可能です。その話はまた改めて。

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