ひるタブ24回目「オープンデータを使って、自分でVizを作ろう」(回答例)

ひるタブも半年以上やってきました。参加のみなさま、ありがとうございます。24回からは少しスタイルを変えます。これまでのブログはそれだけあれば必ずできるというスタイルで作成してきました。ベースとなるひるタブが、課題を出すので解いてくる。という形にします。世の勉強会の多くがその形なので、少し倣って、自習力のアップを図りたいと考えました。

リニューアル1回目は、サンプルスーパストアを飛び出して、オープンデータを使ってみて、課題を解いてみようというものです。解答のプロセスは多くは示さないことにしようかと思います。

元データはシンプルですが、総務省のデータを使いました。
添付のデータを読み込む。
トライ①
総人口を計算してください。列は都道府県です。
総人口に占める15歳未満の割合を計算してください
総人口を棒グラフに、15歳未満の人口を折れ線にして同じグラフに表示してください。全国のデータが大きいので、除外してください
割合の軸は%表示にしましょう。

トライ②
このままでは全ての年のデータの合計になってしまうので、
単年度で見られるようにフィルターをかけてください。
単一の年だけ選ばれるように工夫してみてください(ヒント非連続)

トライ③
調査年別に、65歳以上人口が上に、15歳未満の人口が下になるように、15歳未満は上下逆さにして0の上下で反対向きに表示して色を変えてください。地域別のフィルターを付けてください。

ここから、世代別の人口を落としました。

答サンプルはこちら
今回はとてもシンプルなお題なので、ハンズオン的な解説はやめてポイントだけ触れますね。
トライ①
総人口は計算フィールドを使います。該当する項目をドラッグ&ドロップで簡単に作れます。足し算なので
15歳未満の割合は15歳未満人口/総人口なのですが、統計処理の初歩でみんなつまづく、割ってから足す・平均するは厳密にはだめで、
sum(15歳未満人口)/sum(総人口)
です。このsumの範囲を定めるのは滅茶滅茶奥が深く、このあと集計・非集計で悩むところです。集計・非集計は過去のひるタブでも取り上げてます。
グラフの重ね合わせは2重軸です。
これがですね。ひるタブのメンバーがメジャーバリューを使った重ね合わせを持ってきてくれたのですが、それだとピボットというデータの整形が必要かと思われた処理をせずにグラフを重ね合わせができていました。素晴らしい。メジャーバリューは重ね合わせはできるのですが、表計算ができないので割合は難しそうです。

トライ②
こちらは、フィルターを使えば簡単にできます。メジャーをフィルターに入れるとスライドバーしか選べませんが、ピル(フィルタに入れた項目名)を非連続にすると、年が選べます。このピルを右クリックするとフィルターの表示というメニューで右に表示されます。フィルターの選択方法はメニューが複数あるので適切なモノを選べます。今回は整数刻みのスライダーにしました。

トライ③
こちらは、15歳未満人口の和をーsumで表すことでできます。そのために計算フィールドを使う必要はなく、ピルをダブルクリックすると数式の定義が出るので先頭に-を書いてあげるだけです。対立する2軸を表すのにとても有効なテクニックです。

あとは、Public 版をDLして眺めてください。データソースを要求されたら
張り付けたデータ(国民共有の財産です)を使ってください。


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