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エンデューロのレベルを底上げするための一考「AMAトップランカーがどうやって生まれるか」

日本の「広義の」エンデューロシーンは、この10年盛り上がっていると思う。参加台数は増えているだけでなく、新しい世代も増えている。なにもいま話題にあがりやすい10代、20代の飯塚翼や保坂修一のことだけを言っているのではなくて、実際JNCCの年代別グラフをみていると、なんだかんだいって30代が多いのだ。僕が業界に入った20年前、30代がやはりメインの層で、このままだと10年後にはみんなおじさんだ、と思っていたんだけど、20年弱たってみても高齢化は思った以上に進んでいない。現代は少子化で、さらに趣味が多様化し、様々なホビーが縮小の一途をたどっている。日本自体が縮小傾向にあるわけだ。これは、もう抗いようのない事実で、むしろエンデューロに関して言えば微増している現状をみても、実に健闘していると僕は常々思う。本当にこれはすごいことだ。

一方で文化は人が増えれば先鋭化と底辺層の拡大へ向かうはず。後者は達成できていると思うんだけど、先鋭化は今一歩だと感じる。上位を占めるライダーは、40代を超えていて、もっともスポーツにおいて有利な20代あたりの世代が上がって来れない状況にある。世界で活躍できるライダーが生まれるような芽吹きはまだない。もしかすると、飯塚や保坂らにその期待を託してもいいのかもしれないが。

そこで、下田丈を中心とするAMAの世界を参考にしてみたい

AMAの基本的な道筋としては、こうだ。

1.65cc時代から(50ccもいれたほうがいいかもしれない。なぜなら北米の50ccはとんでもなくレベルが高く、ライダーも多いから)地方にちらばるアマチュア戦で台頭する

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