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webtoon事業をはじめるにあたって考えていたこと

初めまして。縦スクロールコンテンツの事業に携わっている遠藤と申します。ピクシブで「タテヨミチーム」という部署を立ち上げてプロジェクトオーナーという役割で事業の立ち上げのようなことをしています。

昨年のこのくらいか、もう少し前くらいの時期からwebtoonという文化のリサーチをはじめて約1年程度経ったのでどんな意識で事業の立ち上げをしたかを備忘録的に書いてみました。

なぜ自分がwebtoonに興味を持ったか

元々、私のキャリアはWebディレクターだとかPdMだとかでプロダクト、サービスやWebに関わる仕事をしていたというところが大きいかもしれないと思っています。
新しいことが好きだったんですね。
SEOなど時期によって状況が変わるものや、AMPだとかPWAみたいな技術や新興SNSのMastdonとかTikTokなど…
そういった新しいものへの興味の一環として、マンガの事業に関わりながらwebtoonに興味は持ってうっすら情報を追いかけているような状態でした。

立ち上げで何を考えたか

webtoonに関する事業を立ち上げるにあたり考えたことは「情報収集」と「情報発信」です。どちらかといえば最初は「情報収集」をメインにやりました。
文化を創るのに、文化を知る必要があったんですね。今も積極的に韓国のイベントなどに視察しにいっているのはこのためです。

一番最初のウェブトゥーン業界カオスマップが作られる数ヶ月前から活動し始めましたのでなんとなく「webtoonがきているぞ…!」という空気があって、まずは色々と知りたいなと。特にこの頃、ピッコマさんの売上比率とか、カカオジャパン代表の金在龍代表のインタビューを読んだこともwebtoonを強く意識するきっかけだったと思います。

ということで、はじまりは全く何もわからない状態からスタートしました。webtoon事業における制作単価、制作方法、歴史、マネタイズ方法など、わからないことしかありません。そこからはおそらく10社前後のwebtoon事業に参入されている会社様へ「お話しできませんか?」と正面からお問合せをするところからはじまりました。ここで、各社様の事業参入における課題や考えなどを伺うことができ、非常に勉強させて頂いたことを覚えています。この頃から、ピクシブのwebtoonに対するスタンスはあまり変わっておらず、クリエイターの方々にwebtoonに興味を持ってもらって創作してもらうにはどうしたら良いか、ということをお話しさせて頂いておりました。

アウトプットの意識

さまざまな企業の方々から色々お話を伺いつつ、pixivisionでの情報発信もスタートしました。

社内メンバーの企画で、WEBTOON INSIGHT を運営されている福井美行さんにお話を伺いました。1本目の記事でwebtoon業界に関して解像度の高い福井さんにインタビューすることができて、これはとても良スタートだったと思います。

他にもwebtoonに関連する会社さん、作家さんなどにインタビューをさせて頂き、知見を蓄積するとともに発信をしていきました。

そこからは、ある程度具体的な施策を実施するような動きをしており、たとえばLOCKER ROOM様と一緒に共同で実施した「THE NEXT WEBTOON PROJECT Vol. 1」やcomico様からコンテンツをご提供いただき「読まれる場」作りとしてpixivコミックでタテヨミ作品の取り扱いを始めるなどを進めました。

意識していたのは、最初から大規模なプロジェクトを動かすことは難しいので、今後の糧になりそうな取り組みをいかにスモールサイズでスピード感を持って始めることができるか、ということです。pixivisionでのインタビュー企画やpixivコミックでのタテヨミ作品の取り扱い開始など最初は記事を1本出してみよう、最初は1作品だけでも出してみよう、という小さな動きからでもアウトプットをすることです。(「THE NEXT WEBTOON PROJECT Vol. 1」は大きめのプロジェクトにはなりましたが…)

特に、このあたりでcomico様と連携してpixivコミックにwebtoonを掲載いただいたことで想定よりも読者に読んでもらったことはとても大きなことでした。
面白いコンテンツであれば横でも縦でも関係なく読者の方々は読んでくれるんだな、と強く意識しました。

そして今、重要視していること

リサーチや少しずつアウトプットをし始めた今、重要視していることは採用活動です。リサーチをすればするほどやりたいこと、やらなければいけないことが増えている状況になっています。今このタテヨミチームは約3人+αほどで兼務もしている少数メンバーで動いているのですが、やりたいことに対して圧倒的に人が足りていません。例えば今後実施を目指していることでいえば、pixivでのコンテスト実施や、レクチャーコンテンツ(テキストや動画)の制作、クリエイター様向けの勉強会の実施やpixivコミックの掲載に関するご相談、大学や専門学校様との取り組み…など。ここに書ける範囲でもやることが盛りだくさんです。

ということで…

ピクシブで一緒に働いてくれる方を募集しています。特に、今熱気があるwebtoonの業界で制作とはちょっと違った、クリエイターの方々にアプローチをするような仕事になります。エンタメ業界、IT業界、マンガ好き、クリエイターの方などどなたでも大歓迎です!少しでも気になったらSNSのDMなどからでもお気軽にお声がけください。webtoon談義のお誘いなんかも大歓迎です!


※この記事は会社ブログをアップデートした記事です


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