内視鏡専門医試験対策ノート④2019年～2017年過去問の分析

・ノート②③と異なり、解説や選択肢の再現はなく概要のみとなります。こちらの内容をみれば掲示板サイト等で2018、2019年の過去問情報をまとめる必要がなくなります。

・ネット上で確認できる内容は全て網羅し「解答と解説　第5版」掲載内容と照合、不正確な情報や重複した内容を省きまとめています。3-6時間分の作業時間を省略可能です。

・本note独自の情報というより情報をまとめる事務作業を省略する資料なので、2022年過去問再現と比較して3年分まとめて価格を低く設定しています。

・詳細な設問内容は不明な部分も多いですが、
　◎近年の出題傾向
　◎100問の配分
　◎毎年必ず出題されている分野・疾患
といった点を確認するためにご使用ください。

・本資料で再現している設問数は
　　2019年：90/100問
　　2018年：88/100問
　　2017年：42/100問
となっています。2017年分は情報量が少ないです。予めご了承ください。

2019年過去問概要

2019年の設問数は
総論16問、食道13問、胃19問、十二指腸・小腸6問、大腸27問、胆膵19問
の計100問だったという情報です。
本noteでの再現設問数は
総論11/16　食道12/13　胃16/19　十二指腸・小腸6/6　大腸27/27　胆膵19/19　計90/100問
です。
実は2019年の過去問については
①「解答と解説　第5版」に22問
②学会誌巻末の「専門医学術試験問題とその解説」に32問（2022/4/20公開分まで）
と合計54問が内視鏡学会から公開されています。「解答と解説」、学会誌巻末の掲載問題については掲載されているページ数や学会誌の巻数・号数を記載しています。

2019　総論

１．内視鏡検査について正解1つ：
　a　リドカインアレルギーがあり咽頭麻酔を省略して検査を行った
　b　取り違え防止のため患者家族に付き添いをさせた
　c　診察台で検査を行った
　d　不整脈監視でパルスオキシメーターを装着させた
　e　？
（正解：a？）

２．小児内視鏡検査について正解2つ：
　a　処置は全身麻酔か静脈麻酔？
　b　なるべく細径を選択する
　c　身体抑制する
　d　？
　e　？
（正解：a b？）

３．鎮静・鎮痛薬について、誤り１つ：BZDの拮抗薬はナロキソン＝「解答と解説　第5版」p22問題12
４．高周波発生装置について：バイポーラは対極板不要etc＝「解答と解説　第5版」p20問題11
５．経鼻内視鏡 正解2つ→嘔吐反射を軽減、高齢者に良い適応、上・中・下鼻甲介ルートがある、見上げ操作で生検しやすい、終了時に鼻で抵抗があれば素早く引き抜く＝63巻3号巻末「問題とその解説」第276回 問題1
６．下部内視鏡について正答１つ→85歳以上CFは禁忌、妊婦CFは禁忌、8歳以下は禁忌、腸管洗浄液の内服必須、抗血栓薬内服例で生検可能＝63巻3号巻末「問題とその解説」第276回 問題2
７．内視鏡機器の洗浄：側視鏡の鉗子口ブラシ必要etc＝63巻12号巻末「問題とその解説」第285回 問題1
８．色素内視鏡について染色法 正解2つ＝63巻12号巻末「問題とその解説」第285回 問題2
９．EUSについて：ラジアルは走査方向が消化管横軸に一致、FNAはラジアル使用etc＝64巻1号巻末「問題とその解説」第286回 問題1
１０．IEEについて正解2つ：NBIは短波長、AFIは腫瘍がマゼンタに＝64巻1号巻末「問題とその解説」第286回 問題2
抗血栓薬内服中の内視鏡検査について、正しいもの２つ：抗血栓薬非服用者でも出血あり、EUS-FNAは出血高危険度の検査である＝64巻2号巻末「問題とその解説」第287回 問題1
１１．送気システムについて正解2つ→挿入前に送気確認、送気蓋が開いていると送気できない、吸引蓋の緩みで送気できない、送気の場所(カメラ先端の写真で鉗子口、レンズ）＝64巻2号巻末「問題とその解説」第287回 問題2

2019　食道

１．食道画像、悪性疑いを2つ選択
２．食道画像、精密拡大画像、M癌？治療：ESD、手術、
３．食道画像、異所性胃粘膜：経過観察、内視鏡切除、手術、
４．食道画像、淡い白色隆起多発、Cowden症候群、正解2つ：グリコーゲンアカントーシス多発、消化管過誤腫、遺伝性なし、APC遺伝子異常
５．食道画像、好酸球性食道炎？正解2つ：生検は複数箇所から採取、
６．食道画像、インジゴでpin stripe pattern、診断名：アカラシア
７．食道ESD後の追加切除を要さないもの2つ：上皮下伸展、導管内伸展（間質浸潤なし）、SM300、垂直断端陽性、脈管浸潤陽性
８．バレット腺癌の特徴＝63巻6号巻末解説　第279回 問題1
９．内視鏡的治療が必要な病態の写真を選べ：食道静脈瘤、アカラシア＝63巻6号巻末解説　第279回 問題2
１０．食道拡大画像、B2血管はどれか＝「解答と解説　第5版」p108問題42
１１．食道画像、イソギンチャク様：乳頭腫＝「解答と解説　第5版」p116問題46
１２．食道画像、壊死性食道炎、誤り：慢性炎症疾患が×、早期に改善、DM患者に好発＝「解答と解説　第5版」p118問題47

2019　胃

１．若年女性、心窩部不快感、胃画像（スキルス胃癌？）：生検で悪性が出なくても再度精査を行う〇？、経過観察
２．貧血、H.pylori抗体＜3、胃画像（A型胃炎？）正解2つ ：pylori未感染、高ガストリン血症、pylori自然治癒後、
３．胃画像（発赤調、過形成性ポリープ？）まず治療2つ ：内視鏡切除、除菌、手術、
４．胃画像（アニサキス）正解2つ ：即時型アレルギー、-20℃24時間で死滅、冬に多い、摂取24時間以降発症、？
５．カルチノイド？腺窩上皮型胃癌（ラズベリー型胃癌）？：早期にSM浸潤？
６．胃ESD後の追加切除を要する病理所見2つ選択
７．胃画像、境界不明瞭 0-Ⅱc様、蚕食像なし：MALTリンパ腫
８．胃画像、竹の節状：クローン病
９．胃画像、GIST、EUS-FNAを考慮＝63巻8号巻末解説 第281回 問題1
１０．胃画像、胃底腺胃癌＝63巻8号巻末解説 第281回 問題2
１１．胃画像、watermelon：GAVE＝63巻10号巻末解説 第283回 問題1
１２．胃画像、白濁粘膜：ランタン沈着症＝63巻10号巻末解説 第283回 問2
１３．除菌後の画像を2つ選択＝「解答と解説　第5版」p112問題44
１４．前庭部SMT画像、EUS（第3層由来・低エコー？導管？） ：迷入膵、脂肪腫、GIST＝「解答と解説　第5版」p114問題45
１５．胃画像から胃癌の深達度＝「解答と解説　第5版」p120問題48
１６．胃画像、胃潰瘍、正解2つ：ForrestIIa〇、クリッピングを行う〇、鉗子で凝血塊除去、トロンビン撒布のみ、PPI＝「解答と解説　第5版」p122問題49

2019　十二指腸・小腸

１．十二指腸球部の画像：ridge formation、mucosal bridge、憩室
２．小腸画像（血管拡張）正解2つ：治療APC、慢性腎不全に多い
３．小腸画像（輪状狭窄？）透視で狭窄：クローン病、小腸癌
４．ロキソニン内服中、小腸画像（びらん？）：ロキソニン中止、PPI
５．十二指腸濾胞性リンパ腫＝63巻4号巻末解説　第277回 問題1
６．小腸画像　SMT、頂部自壊：GIST＝63巻4号巻末解説　第277回 問題2