逃げ出したいと言い続けながら
どうも山ぱんだくんです。あと二週間でクリスマスって言った奴から石を投げつけようと思います(定型文)。私ほどの人間になると一周まわって超スウィートなクリスマスがしたい。
さてさて山ぱんだくんと月曜の理屈
第三十五回は「逃げ出したいと言い続けながら」
逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げ(以下略)
第三十五回 逃げ出したいと言い続けながら
小さいころからダンスを続けてきて18?ねん?その間、幾度となく「逃げ出したい…」と思ってきた。そこには特に理由もなく「逃げ出したい」あるいは「サボりたい」と言い換えてもいい。
深夜の練習に向かう山手線の中で「このままぐるっと回って帰ってしまおう…そうしよう…」と何度も思ってきたし、早朝の舞台稽古に向かうバスの中で「このまま終点まで行ってしまおう…そうしよう…」と何度も思ってきた。
好きでやっているはずなのに、楽しいはずなのに、どうしてこんなに嫌になってしまうんだろう。本当に好きなんだろうか、本当に大切なものなんだろうか、と不安になってしまう。
しかし、逃げ出したいサボりたいと言いながら行ってしまえば大体ケロリとした顔で「楽しかったわ」と帰ってくる。その程度の「逃げ出したい」である。
思えばダンスに限らず、なんでもそうなのかもしれない。趣味でも人でも仕事でも。どんなに好きなものでも、365日いつでも好きでいられるものなんてない。「逃げ出したい」と「踏ん張ってよかった」の繰り返しでここまで来た。
「もうやりたくない」「やっぱり楽しい」「もういらない」「やっぱり捨てられない」「嫌い」「大好き」
ずっと好きでいられるものが大切なものなんじゃなくて、そうやって何度でも繰り返して自分の手の中に残っているものが大切なものなんだろう。僕たちは時に逃げて、サボって、手放して、嫌いになっては、何度でもまた立ち向かい、拾い上げ、それを再び愛すのだ。
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今週も最後まで読んでいただきありがとうございます。なんか、好きなはずなのに嫌になってしまうことあるよなあって思いながら書きました。今週は冷え込むようなのでお腹にホッカイロ、わすれずに!!