見出し画像

かぐらさんへ - 私がクラブ広報として意識していたこと-

かぐらさん、Xへのポストありがとうございます😌 頂いた内容は、仰る通りで、ぐうの音も出ません…😔

前提として、ここ数日の私のポストについて、出してはいけない情報は出してません💦

その中で、かぐらさんや皆さんにとって知り得なかったことが、そのポストに含まれているのであれば、それはやはり当事者でなくなったからが理由です。

クラブ広報時代に意識していたことをこちらで展開させていただくことで、その時の発信内容とこの数日のポストの間のギャップを明らかにし、少しでもかぐらさんの疑問の解消に寄与できましたら幸いです。

以下、勢いで書いた長文となります。失礼いたします🙇

私は業務に従事していた日々において、伏字になっていない限り、グランパスに関する各SNSでのポストや返信やメンションやDM、ファンクラブやメルマガ登録者の皆さんから頂く返信(会社の代表宛のメールは除く)の全てに目を通していた自負があります。

その頂いた中で、私自身の裁量で対応できることは全力で対応させていただいておりました。例えば、

2018年3月磐田戦で、秋山陽介選手へ中村俊輔選手が試合中に何か囁いたシーンがDAZNで流れた際に、SNS上が盛り上がったので、翌日インサイド編集部にお願いして秋山選手から逸話を聞いてもらい記事にしたり、

2020年12月アウェイ柏戦での勝利後の記念撮影において、そのオフに退団することになるジョアン・シミッチ選手が一人だけ真顔であることに、ファン・サポーターの皆さんの憶測を呼んでしまった時も、その真相を投稿させていただいたりしました。

また、本日(1/22)皆さんとやり取りさせていただいているDAZN中継への意見募集について、コロナ禍において女性や子どもの来場者の方がよく映るようになった際は、DAZN中継を担当している会社さん(私が在職中は中京テレビさんがご担当)に進言させていただいたり、日頃のチーム活動で知り得る情報をDAZNさんに提供して、実況解説に活かしていただいていたりしました。

しかし、いわゆるアンタッチャブルな報道や試合運営のレギュレーションに関わる領域は、在職中盲目的に従っていたという反省がございます。本日ソウソウさんへポストさせていただいたワイプ中継のアイデアは在職中では決して出てこなかったものでありました。完全に私の実力不足でした。

なお、他の部署と連携が必要である案件や、実現できていないことについては、あえての発信はしておりせんでした。

実現、ローンチできた案件は、そのプロセスを発信することはできますが(SOCIO PROJECTなど)、実現できていない施策については、できない理由を開示する必要がないと判断していたためです。

ご要望を頂かない限りオープンにする必要がございませんし、またそのようなご要望は、私が担当していたプラットフォームへは、実際それほど頂いておりませんでした。
※お電話では、熱心なお客様から頂いておりました💦なぜ出来ないんだと…

反対に、実現した案件についても、SOCIOのようにオープンにする必要性がない場合は、特にそのプロセスを発信することはありませんでした。

Jリーグが一昨日、一連の日程発表に意見がたくさん届いたためでしょうか、プロセスを開示されましたが、グラぽさんのこのポストのご意見に私は賛成でして、このスタンスに近しいもを基本として、皆さまからご意見・ご要望を頂いていた際は、都度都度判断しておりました。

結果、かぐらさんを始めとした皆さまには、クラブへリクエストしたことにレスがないという印象や、クローズドな印象に映ってしまったかと思います。こちらも反省点であり、私の完全なる実力不足でした。

なお、いわゆるソーシャルリスニングにおいて拾った皆さまの意見は、その意見を担当する各部署へ展開しておりました。その中で、どうしても対応できることと、できないことが出てきてしまうのは致し方なく、対応リストを全て消化できるわけではなく、広報が全ての進捗状況を掴むのが難しかったこと、この点はご理解いただけると幸いです。

ソーシャルリスニングと言えば、15年ほど前に、ソフトバンクの孫社長がTwitter上に寄せられるユーザーからの要望に「やりましょう」とTweetし、Twitter上で称賛されてましたが、私は正直冷めた目で見てました。当たり前ですが、実現できないものには全くのスルーだったからです。

ただ、孫社長はそこで終わる方ではありませんでした。

孫社長自身、「やりましょう」がパフォーマンスであることを十分認識されており、この仕組みを自社メディアでの展開へ昇華させたのです。

Twitter上で寄せられるユーザーからの要望をまとめるサイトをローンチし、その要望一つひとつに「やりましょう」「検討します」「できました」とタグ付けして、可視化したのです。

当時広告会社にいた人間たちは、これには正直たまげました。事業会社でしか実現できない、アイデアと実行スピードでした。

翻って私は、事業会社に移るようなことがある際は、パフォーマンスに踊らされずに、お客さまと真摯に向き合おうと決めておりました。

ですが、真摯とは聞こえがいい言葉で、グランパスにおいて私は、その言葉に甘え、皆さまの期待に応えきれませんでした。やはり反省しか思い返せません。

また、グラぽさんの元に集まるご質問に、答えられるものは、ひっそりポスト(Tweet)の中に紛れ込ませたりして、対応させていただいておりました。

であるならば、公式からグラぽさんへ直接レスしても良いのでは、と思われれるかと存じますが、答えられない質問がどうしても出てきて「都合のいい質問にしか答えない」というご意見が予想されるので、対応を断念しておりました。

では、公式が募ればいいのでは、というアイデアも浮かびましたが、会社の問い合わせメールがある以上、そちらであらゆる意見を集約すべきという考えのもと、こちらも断念しました。

Xを活用しているアカウントで「このアカウントではご質問に答えていません」と明記している企業や団体があるのは、上記の理由のためと推測されます。

翻って、私がその文面をプロフィールに記載しなかったのは、万が一の案件に対して迅速に対応できるようにするためでした。例えば、サポーターの方のなりすましが現れた時の対応や、反対に「グラサポ同士で結婚しました!」のようなクラブにとって嬉しいことへの反応のために、余白を残しておきました。

以上が、かぐらさんから頂いた中で、私が在職中に考えてたことです。恐らくですが、他クラブの広報の方も遠からずなのでは、と僭越ですが思います(※訂正追記:もっとできているクラブがたくさん、の間違いです🙇)。皆さん、できることを全力で取り組まれておるかと思います!

しかし、私は自由の身、忖度なく、サッカーファミリーとして、これからはガンガン要望して行こうと考えております😏

ただ、その際は、罵詈雑言や、愛という憎悪ではなく、叱咤激励や建設的な意見を意識してまいります。

JリーグやDAZN、そして皆さんが応援するクラブは、“ひと”によって運営されているためです。

終わります。
長文失礼いたしました🙇

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?