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胃カメラってどんなことするの?

こんにちは、内視鏡技師のエンドーです

今日は、「胃カメラって実際、どんなことするの?」

の疑問にお答えします

胃カメラって「辛そう・・・怖いな・・・」

と心配されている方もいらっしゃると思います

実際、検査を避けてきた、という方も多いのではないのでしょうか

安心して検査を受けていただくために、当院での検査の方法をご紹介します

また、内視鏡室に勤められる看護師さんの参考になれば、嬉しいです


胃カメラとは

胃カメラでは、咽頭(喉元)、食道、胃、十二指腸の入り口を内視鏡を用いて観察、生検(組織をとって顕微鏡で見ること)を行います

準備

食事、問診については前回記事の「胃カメラを行い時の準備」をご覧ください

ここでは、検査室に入ってからの準備をご紹介します

検査室に入ると、まずは名前の確認を行います

患者さん自身に名前を言ってもらい、診察券を内視鏡の記録システムに読み込みます

胃の中の泡を消す「ガスコンドロップ」という液体を内服していただきます

病院によっては、ここで、消化管の動きを抑える薬を肩から注射することもあります(当院では行いません)

次に、咽頭麻酔を行います

喉元にキシロカインスプレーを吹きかけます

そこそこ苦いです・・・

歯医者さんで、歯茎の麻酔をかけた時に、苦い味しませんか?

あれです・・・あの味です・・・

でも、咽頭麻酔で検査の時の、喉元の違和感は軽減されます

これも、病院によってはゼリーを含みます(薬の内容は同じです)

そして、左横向きに、検査台に横になっていただきます

血圧計を腕に巻いて、指先に体内の酸素を測定するクリップのような機械をつけます

さて、本番・・・

血圧計とは、反対の腕から、鎮静剤(眠くなる薬)を血管に注射します

当院では「ミダゾラム」という薬を生理食塩水で希釈しています

病院によって、薬、濃度は異なります

そこそこ、すぐに眠くなります

うとうとうした状態になる前に「マウスピース」を加えていただきます

当院では、このタイミングで、コロナ対策のために、切り込みの入ったサージカルマスクをつけさせていただいています

口から内視鏡を入れていきます


検査後・・・

当院では、鎮静剤を使用した後は、必ず30分間、回復室で休憩していただきます

30分後に血圧、体内の酸素を測定し、問題なければ帰宅となります

胃カメラの後は、観察のみであれば、喉の麻酔をしているので、検査1時間後に水分も食事も取っていただく案内をしています

食事の制限ありません

生検(組織をとる)をした時は、1時間後に水分、3時間後に食事を取っていただいています

生検の時は、1食目のみ、おかゆ、うどん、そうめんなどの消化の良いものにしていただき、夕食からは食事制限はありません


患者さんによっては、検査中のことを全く覚えておらず、「もう検査終わったの?」とおっしゃる方も多いです

これは、鎮静剤の健忘作用によるものです

検査直後は、ふらつきも残りますので、こけないように注意してくださいね!


今回は、口からの胃カメラについてお話ししました


胃カメラには口から入れる方法と、鼻から入れる方法があります

次回は、鼻からの方法の実際を、ご紹介させていただきます



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