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ひとりっこという病


ふと、いつか満たされるという前提を捨てなくてはならないと思った。

ほどほどとかそれなりとか、それでいいやと思えたりもするけど、それじゃ生きてられないとか生きてる価値がないとか生きてちゃいけないとか、そう考えていた時間が長すぎて落とし所が見つけられないでいる、ここ数年。

いまは日本で見てたよりも子どもを間近に見て、自分のことを省みて、周りの友達についても振り返る日々を送っていて、そうして感じるのは
あとちょっと、となると希望が見えてしまって失望する
ということ、かな

中途半端に可愛い(と自分で思ってる)子は、あんまり可愛くない子よりも貪欲に可愛さを追求してるし
まあまあ勉強できる子はもっともっと賢くならなくちゃって勉強してるし
そこそこモテる子はもっとモテた〜いって日々媚びたりしてるじゃないですか

だからひとりっこってなんかこう、親の目が全部自分に向けられてきて、わりとなんでも自分の意のままになってきて、だからこそこの世の全てが思い通りに動く気がしちゃってる、気がする。
少なくとも私はそう(だった)

これを私はひとりっこの病と名付けます。

子どもの頃、たくさんの友達(やその親)にずーーーっと
「エンデちゃんはひとりっこだからワガママなんだよ」
「エンデちゃんはひとりっこだから泣けばなんとかなると思ってるんだよ」
「エンデちゃんはひとりっこだからお友達に優しくできないんだよ」
、、、、、、、、と、ひとりっこだからうんぬんかんぬん言われ続けてきました。

その度、
は?!?!そんなこと言われても、私は好き好んでひとりっこしてる訳じゃないし、全部全部ひとりっこだからってカテゴライズするのアホなの?!うちの父親はひとりっこじゃないけどワガママで傲慢だよ?!母親もひとりっこじゃないけど泣き虫だよ?!?!
っ思ってました。

まあでも、確かにひとりっこって諸々学ぶ機会が少ないので言いたいことはわかる、って感じです。
きょうだい喧嘩、とか聞いても、私は喧嘩なんてしたことないので
「けけけけけ、喧嘩?!なにするの?!斧とか必要……?」
ってなっちゃうし、きょうだいがいる感覚がわからないのです。

ただ、上に書いたような
「ひとりっこだから〜」
っていうのは、まるでひとりっこが罪かのように私には聞こえていて、わりと辛かったです。
私だってお姉ちゃんがほしかったよ、、上がいれば振る舞いとか真似できるじゃん、、、お手本がいないから私は人生一回目みたいなもんなんだよ…って。

だからね!ひとりっこはまあ確かに問題抱えてたりするけどね!それは罪じゃなくてね!ただの病気なんだってね!むしろ特徴!胃下垂とか猫舌とかと同じ!どうしようもないけど工夫すれば共存できるの!!!
という気持ちです。

いろいろとわかんないんだよね!ごめんね!人との距離感とかさ!!でも知らなかったんだもん!許して!!!

まあでもいつか自分が子どもを持つなら、ひとりっこは避けたいかな?って思っちゃいます。

カテゴライズされるのは死ぬほど嫌いだし、前のホストに
「え〜私の知ってるひとりっこと全然ちがう〜」
とか言われたときはほんとにキレそうというか
「なんなのその視野と見聞……」ってなったから、まあなんていうか、ワガママも泣き虫もバカも思い遣りのなさも、真面目に生きてれば30歳くらいまでになんとか自覚して改善できるんじゃないかな?!
がんばれ私



いつか全て理想通りになるはずだ、みたいな、ある程度はそれを持っていた方がいい気もするけど、そんな幻想にばかりしがみついていてもダメだなあと感じるのです。

完璧な人からの完璧な愛がほしいだとか、そんな人いるはずがないしそんな愛もあったら偽物なのに、いつか誰かが満たしてくれる、なんてつい一昨日くらいまで考えてたんですけど、そもそも完全に満たされている人なんていないんだとやっと気がつきました。

いたとしてもその人たちは自分で自分の満たし方、取り扱い方法を身につけてるってだけで、いつもいつも誰かによって満ち足らせられているなんて、そんなの有り得ないんですよね、あったとしたら、それも嘘です。

というわけで自分で自分を満たそう!とりあえずはちゃんとランサーズやるぞ!がんばってお金と信頼を貯めるぞ!おー!
ということですかね。


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