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いつまでも楽しく生きようね

たまには頭の中を書き出したほうがいいと思うので、久しぶりに書きます。恥ずかしいですね。つまらん日記みたいなもんです。

ギター耳コピと語学の話

昨日、古民家を改築しているお友達のところに行った。正確には、お友達2人が運転して連れて行ってくれた。ドライブである。久しぶり、右ハンドル左車線!極上ペーパードライバーなわたしの免許は失効していますが…免許センターに行けば更新できますか?優しい誰か教えてください。
本題に戻ります。古民家改築ボーイはきらきらしていた。なんだろう、あのきらきら。若い生き物のエネルギーというものを感じた。あのまぶしさが女子高生以外からも発せられているなんて、知らなかった。しかも女子高生のそれとはまたちょっと違った。迷いのない純度5億パーセントの伊右衛門みたいなきらきらであった。女子高生のは生茶。選ばれたのは綾鷹でした。
本題に戻れませんでした。ここからが本題です。
彼は本当にきらきらしていた。スケボーが上手で、ジャニーズにはまる人の気持ちがちょっとだけわかった。筋肉に興味なんてなかったけど、ていうかゴツいのきもいくらいに思ってたけど、あのきらきらボーイのそれは違った。で、そのきらきらくんはギターも弾けるのである。高偏差値高身体能力高器用さ(語呂が悪い)!初めて聞くという猫になったんだ〜なる歌を耳コピしており、どっひゃー才能の宝石箱や!でした。つまらん感想を抱くな。で、彼曰く耳コピとは、まずよく聴いて、次にくるコードをなんとなく予想して、弾いてみて、違ったら別のを試して、とにかくよく聴いて、真似して、修正して、で近づいていくものらしい。それを聞いたドイツ語学習者エンデ、語学学習ジャンと思う。語学も、基本的な文法やらの知識をつけたらそれからはとにかく耳を澄ませて、真似して、予想して、修正して、真似するの繰り返しである。私はそう思う。君もそう思う。そうしている間に予想の精度も上がる。そうである。こいつ口説いてくるけど本当は彼女おるんやろな〜という予想も当たるようになる。何事もこなしてきた数がものを言う。センスとは分析力である。あとはちょっとの根気とかずっと好きでいる強さとかそういうの。
余談だが帰りの車内では文化人2人と本の話ができてよかった。本はいいぞ〜、本は。内定おめでとう。わたしもバリキャリになりた〜い

重松清を読み続ける理由

わたしは重松清さんの本をたくさん読む。雑誌を読む習慣はないし他のペンネームまでは追えていないが、書籍としてまとめられているものはほとんど読んでいる、と自負している。なぜだろう、なぜこんなにも読み続けるのであろうか。
出会いは小学生。ナイフとエイジを吉祥寺の本屋さんで目にして、これは絶対に読まなくちゃと感じた。星新一とともに父親に買ってもらった。ビタミンFはまだいいや、と思った。それから本屋さんに行くたび、一冊づつ集めた。集めたというより、毎回必ず彼の本を手にし、立ち読みし、半分以上読んだところで、これは買って読まなくてはならない、本棚に収めねばならない、と感じる、半ば強迫観念のようなものだった。
好きだと認識したことはなかった。どれだけ彼の本を読み、ぼろぼろと涙を流し、親・友人・先生に好きなんだねと言われても、そして好きな作家を問われた答えに用意しても、好きとはちょっと違うんだ、とずっと思っていた。だって、感動してるんじゃないんだもん。
こんなことを言うと「好き」な作家さんに対して随分と生意気で失礼だが、わたしは彼の書くものに一度も感動したことがない。しかし読んでしまうし、読めば涙する。それはもう、ぼろぼろと。そこに理由などいらないと言わればそれまでだが、理由を探したくなるのが人間の性である。わたしはずっと考えていた。なぜ、わたしは、重松清を読むのか。そしてその答え(に限りなく近いであろう考え)がさっき電車の中でおりてきた。
それは、彼が自分の書くものに満足していないのがひしひしと伝わってくるからである。自信作ですなんて、どれも胸張って言えないんじゃないだろうか。どどど失礼ではあるが。彼は親友を失くしたとネットで読んだ。だから、もうそういうのやめようよ、お願いだよ、誰も死んでくれるなよ、という寂しさ、悔しさ、歯痒さ、やるせなさ、そういうすべて詰め込んで、どうにか自分の思いをまとめようとし、「命の重さ」なんてぺらぺらな言葉は使いたくないのに使わざるを得ないことに不甲斐なさを感じ、これでいいんだと納得しようとし、それでも自分の体内にある想い・感情・考えをそっくりそのまま書き出せないことに絶望し、自暴自棄になりそうなのを必死に堪え、書くことを続けるそんな彼のすべてが、文字から、言葉から、紙から、滲み出ているから。だからわたしは泣くんだと思う。
と、ここまで書いて満足したが、滲み出ていたら泣くんか?という疑問は残るし、さらに初めて手に取ったときのあの揺さぶられ方はこんなものでは説明がつかないほどで、常軌を逸していた。なぜわたしはあなたの書いたものを読み続けるのですか?

自分の「好き」なものについて説明できないわたしの分析力はまだまだですね!


久しぶりにしっかりと脳内をトレースできてよかった。精度70%だけど。数ヶ月に一度でもいいからやっぱりちゃんと書く時間を作るべき!

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