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特定外来生物だから、捕殺していい?at小学校

 相談です。だれか法律に詳しい人や教師の皆様お知恵をお貸しください。こんなことがありました。算数の時間に、いろいろなところの長さを測る活動がありました。

私のクラスは虫好きが多く、カミキリムシを発見して騒いでいました。理科の時間じゃないんですよー?と声をかけようとしたら、

子「〇〇ー、これ外来生物?」
と虫博士的なポジションの子に、聞いていました。

子「あー、これは、そうだよ。ここに模様がないから、ツヤハダゴマダラカミキリだよ。」

子「じゃあつぶそう。」
エ「! ちょっと待って?」
子「でも先生特定外来生物は見つけ次第、殺したほうがいいですよ。」
エ「ほー、でもいったんまって、調べるから。」

こんなやりとりをしました。

 まずは、本当に特定外来生物なのか?という問題もありますが、もし本当にそうなら、捕殺していいのか?小学校の子どもが授業中や休み時間に。

確かに、特定外来生物の一覧にツヤハダゴマダラカミキリという名前がありました。環境省のHPにありました。https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html

しかし、子どもが個人の判断で殺していいのか?

判断がつかないときは、まず相談ですね。正直に子どもにも言います。
「んー、分からない!相談してみます!」

教頭先生に相談したところ、すぐに調べてくれました。ありがたい!

以下、環境省HPからの引用です。

野外に放たれたり、逃げ出した特定外来生物は、放置しておくと分布を拡大しながら、在来種(その土地に元からいた生物)の生息・生育を脅かしたり、農林水産業に被害を及ぼすなど、様々な被害を及ぼすおそれがあります。
特定外来生物被害防止基本方針では、特定外来生物については、①指定時に既に野外等に存在する場合、②指定後、野外へ遺棄又は逸出をされることにより、生態系等に係る被害を及ぼすおそれが生じる場合が考えられることから、各主体の役割に沿って、また、相互に連携・協力を行いながら、必要に応じ、特定外来生物の防除(捕獲、採取、殺処分、被害防止措置の実施等)を行うとされています(第4参照)。
この際、「計画的」に、「関係者との連携」のもと、「科学的知見に基づき」行うこと、「費用対効果や実現可能性の観点からの優先順位を考慮して、効率的かつ効果的に実施すること」等とされています。このため適切な情報公開の下に合意形成を図りつつ、科学的知見に基づいた適正な目標を設定し、防除を円滑に行うため、防除を行う者は、可能な限り防除実施計画を作成し実行することとされています。

環境省HP

かみきりむし科の特定外来生物に関する小規模防除の特例について
特定外来生物のうちかみきりむし科に属する生物(2023年9月1日現在、ツヤハダゴマダラカミキリ・サビイロクワカミキリ・クビアカツヤカミキリ)に関して小規模な防除を行う場合は、当該種の防除の性質や防除の促進の観点から、要件を全て満たせば上記の防除の手続きを経ずに、外来生物法上の飼養等の禁止の規制を受けずに実施できます。(外来生物法施行規則第2条第15号)。要件の詳細については、以下のかみきりむし科に関する告示を御覧ください。

環境省HP

読んでも、んーわからない。

AI先生に相談したところ、子どもでも捕殺していいと言っていました。
うそは教えたくないから、まだ明言はしてません。

ゴキブリやシロアリと同じ?
子どもが学校で前のめりで捕殺していい?
そもそも、人間は、他の生物を殺して生きているよなぁ。

担任として、あなたならどうしますか?

以上、エンチャントでした。

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