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哲学初心者4冊目に薦める『1日で学び直す哲学』を読んで
こんにちは、えんちゃんです。
今日は甲田純生著『1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける』を途中まで読んだ記録を書きます。
タイトルにも書きましたが、ごりごりの理系人の私には少し難しく、読むにはまだ早かったようで、読破にいたりませんでした、、。
しかし、前半部分で得た知見を少し記録しておこうと思います。
ピタゴラスの意外な一面
哲学には、厳密な学たる数学に恋焦がれる一面があるのです。
私、三角関数で有名なピタゴラスが哲学者(秘教集団の教祖)だと知りませんでした。
「宗教思想 ⊃ 哲学 ⊃ 数学 ⊃ 三角関数」ざっくりこんな関係上、ピタゴラスの定理(√2の発見)が生まれたそうな。面白い!
哲学って曖昧な試行錯誤の学問だと思っている一般人(私)に教えてあげたい。とうの昔から、厳密な学を目指している分野なのだと。
神と哲学
世の中の成り立ちや人間存在の根っこを問うのが哲学だとすれば、その根っこに近づけば近づくほど、人間の知識や知恵の限界に近づいてきます。その限界の向こうに見えるものが神と呼ばれているのです。
いつの世も神の存在が消えない真理だと思いました。
知識や知恵で説明のつかない事柄は世の中にいくらでもあって、それを神という存在によるものとされるのでしょう。
無神論者ではありますが、宗教(神)は存在しつづけると思っています。それを語源化したら上記にいきつくのかと思います。
ちょっとうざい?問答法の出生
ところでソクラテスは、知者と言われている人は自分でも「知恵があると思っているけれども、そうではないのだということを、はっきりわからせてやろうと努めた」と言っていました。その方法が「問答法」です。
でた!!やっぱりソクラテスなんか性格悪い笑
この前に読んだNHK出版「考える教室」では、ソクラテスは自分が無知であることを知っている謙虚な人という印象を受けました。しかしそんな謙虚な人が問答法みたいなある種自分が導きたい答えに導く手法を使うのは、なんだか腑に落ちないなと思っていました。
しかしやっぱり私が思っていた”謙虚さ”とは違うようです。
ソクラテスは自分が知恵がある者ではないことを確認するために、各所で知者とされる人々のもとに確認に行った先で
相手が知恵者ではないことがわかったときに、なんと!ソクラテスは「君は知恵あがあると思っているけれども、そうではないのだということを、はっきりわからせてやろうと努めた」(『弁明』)
やぱり曲者のようです笑 しかしこれで問答法が生まれた理由がわかりました。スッキリ
死と神化の関係
理不尽と思われる辱めを受けたときに、人はいかにしておのれの信念を貫き魂の高貴さを保つことができるのか、ということです。そのような事態に直面したとき、人は、あるいは自分はどうふるまうことができるのでしょう。私はその答えのひとつを、十字架に見たような気がしました。
イタリアで無数の、そしてリアルな十字架に架けられたイエスの姿を目にして作者は、辱めを受けているイエスを見て弟子たちは到底許せない気持ちだっただろうと感じたそうです。しかしそんな中でも気高さを失わなかったイエスを重ねたとき、思考のアクロバットで「イエスは神の子」という信仰が生まれたのではないかと。
なるほど、想像ができます。
許し難い状況と気高い死による神化。ソクラテスについても同様のストーリーを辿っているとのこと。
不死の成り方
人間は死すべきものですが、ポリス(都市国家)の中で偉業をなし、その名を歴史に残すことによって、不死をあずかることができると考えられました。このような考え方は、古代ローマにも引き継がれていきます。公共的生活、すなわち政治において貢献し、名を残すことに、最も大きな価値が置かれていたのです。それゆえ古代ローマでは元老院議員や執政官といった政治家はみな無給でした。
不死を求めた古代ギリシャ。以後の古代ローマでは転じて、名を残すことで半永久的に残り名誉なこととなったと。面白い。
地元のお金持ちが地元の神社に献金して、石に名前掘ってもらっている感覚でしょうか?
しかし議員が無給とは、信じられません。相当名誉な職業と考えられていたのですね。これが美徳だと唱えられたら、現代の一般人はとても政治家にはなりたくないだろうななんて、、、
以上今回私が読み進められた途中までの振り返りでした。
教壇で教えている先生が書いているだけあって、ところどころ少し話が逸れるのが面白かったです。もう2〜3冊初級哲学書を読んで、より意欲が湧いた頃に再び読んでみたいと思います。
ありがとうございました。
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