Run to your 明日
踵を濡らした
雨あがって
白い雲まばらな空
髪膨らませ下りた坂道
ポケットの文庫に挟んだ
栞が照らす行く先
気持ちが急かす呟き
おろしたばかりの傘がはじいた
水玉よければ
乾いたシャツが背中押すから
今は少し待つだけ
真っ直ぐなんて行けないんだから
足に合った靴履いて
君がいて
とても楽しかったよ
さあ
走り出した君の手には明日があるだけ
何もかもが分からないな明日があるだけ
空には星座も見えなくて
ここはどこだって考えてる
未来もきっとある
白いガラス光る道
向こうに誰か日々暮らし
日常の一秒を重ねて進む
心はずませて
重いまぶたがパッと開けば
朝が始まる合図
そのうち街が動きだすから
遅れないで出かけなよ
止まらない時間が誰にもあるのなら
走り出した君の手には明日があるだけ
熱にふれた夢みたいだ明日があるだけ
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