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「三学」(さんがく)は戒学・定学・慧学のことで、八正道(はっしょうどう)を簡略した修行です。

三学(さんがく)

三学(さんがく)は八正道(はっしょうどう)を簡略にした修行の教えです。

・戒学(かいがく)
戒学(かいがく)は三業(さんごう)の身口意(しんくい)をよくすることです。
八正道の「正語・正業・正命」に対応してます。

・定学(じょうがく)
定学(じょうがく)は禅定で心を安静にすることです。
八正道の「正念・正定・正精進」に対応してます。

・慧学(えがく)
慧学(えがく)は真実を正しく観察することです。
八正道の「正思惟・正見」に対応しています。

【仏教の修道の基本】

生活習慣を正し(戒)、
智慧の働きを阻害するこころの雑多な働きを静止させ(定)、
正しい智慧によって存在の真実のすがたを洞察する(慧)
と解説されています。

定学(じょうがく)の実践、瞑想の種類

■ヴィパッサナー瞑想
・今の瞬間に集中して「気づく」瞑想です。
・自分を客観的に観察する。
・座禅の止観(しかん)の「勧行(かんぎょう)」

原始仏典にでてくる主なヴィパッサナー瞑想には「身受心法」(しんじゅしんほう)を観察する「四念処」(しねんじょ)があります。

次回記事にします。

■サマタ瞑想
・心のさまざまな働きを止め「一つの対象に集中する」瞑想です。
・心を落ち着ける精神統一する。
・座禅の止観の「止行(しぎょう)」

原始仏典にでてくる主なサマタ瞑想は、色界の「四禅」(しぜん)、無色界の「四禅」があります。

次回記事にします。

三学の図解はこちらです。


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