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エッセイのようなものたち

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やってみたことや、考えたこととか。noteを始めた時からの100記事ほど。
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記事一覧

何者かになりたかった

もうすっかりオバサンになっちゃったけど、若いころは、生きている証を絶対に残すんだ!と意気込んでいた。 自分にはそれができるはず、と。 特に何になりたかったかというと、「日常をゆるく書いただけで、洒落た面白いエッセイが書けて、みんなに有難く読まれるような小説家」になりたかったです。バカですねえ。 小説は書きたくないけど、随筆っていうのが書きたかった。そのために小説を書き始めたこともあるけど、一枚も書かずに才能がないことを思い知りました。 だから、仕方ないから、エッセイを

私の沢山の先祖たち

日本史や古文の授業中、ぼんやりと「この、いつの瞬間にも、私の先祖がどかで生きて、いたんだなあ」とよく考えた。 人数は、一世代ごとに倍になっていくから、例えば平安時代には一体何人先祖がいたのか分からないし、どこでどんな暮らしをしていたのかも分からない。でも、織田信長が産まれた日や亡くなった日にも、私の先祖たちはどこかで朝起きて食事をして、何かしら活動していたはず。 そして、400年を20年ごとに世代交代したら20世代、400年前は江戸時代の初期でキリシタンが弾圧されていたこ

SNS疲れ

今までに、ヤフーブログとか、ツイッターとか3年づつ位やってみました。その程度の経験しかないのに、疲れてしまった。 やり始めると、最初の誰も見てくれる人がいない、知り合いがいない状態に焦り、新しい街に引っ越して学校を転校した時のように、必死に友達作りの方法を探しました。落ち着いて我が道を行く人と、どっちが多いのか私は知りませんが、目につくのは華やかに成功している人ばかりなので、どうせなら、私も、、と。 どんどん発信して、知り合いにはこちらからも反応して、、ともっともっととな

「大草原の小さな家」の残酷さ

「大草原の小さな家」が再放送されていると聞いて、子供の頃「トムとジェーリー」と並んで大好きで、ローラの生活に憧れていたので、YouTubeで少し探して観てみたら、 娘三人と妻を乗せたぼろぼろの馬車をロバに引かせて、増水している川を渡る。 番犬は走って馬車についてきていたので、川に流される。 夜、ドアのない小屋の周りに狼がうろつく。 とか、耐えがたいシーンが一話に何か所も出てきて、子供を守る主婦目線で見たらとんでもない話だったけど、自分が子供の頃は結果オーライでハッピー

体があることの辛さ

父が今年88歳で亡くなってから、父の使っていた数珠を火葬の時に持たせずに一人娘の私がもらい受けた。私の家には仏壇とか無いので、その数珠を手にして朝晩父に話しかけている。 毎日願い事を繰り返していると、だんだん言葉も選び抜かれてきて、「私の願い」が煮詰まった形に固まってくる。特別に心配事がある日は、ちょっとそのことも追加でお願いする。 祈るのはいつも、 父が心地よく過ごしているように。 残った母が寂しくないように。 私と二人の子供たちが、幸せで長生きでき、仲良くいられ

遠くの母に介護施設を探す。。一人っ子は辛いなあ。

何かあって駆け付けるにも、軽く10時間くらいかかる場所に、80代の母が一人で住んでいる。近くに母の兄弟がいるけど、高齢で、その子供世代は全く交流がない。若い血縁は県外に出たりして、誰もいない。 私は一人っ子。そして育ったのは父の仕事の都合で別の県だから、私の知り合いは誰もいないし、ケアマネジャーさんにもまだお世話になってない。 急病で入院したら?一人で暮らすのが辛いと言い出したら?介護が必要になったら? 私は自分の家の家事や、子供を準備させて送り出す事や、老犬に薬と餌を

国語(現代文・古文・漢文)大学受験対策

仕事で試験問題と、高校生の答案を見る機会が多いので、みんなに共通してアドバイスしたいと兼ねがね思っていたことを書いてみます。 10年以上高校生の答案を見てきて、生徒さんは入れ替わっていくけど、間違え方は変わらないものなので、誰かの参考になったらうれしいです。 今後も追加で思いついた事があったら、追加修正していきます。 「作者の意図」 よく、作者は何が言いたかったのか?と聞かれても、模範解答が正解じゃないことが多いって批判聞きますけど、それはその通りで、試験問題は本文の

広告を見たくはないけど、景気は良くなって欲しい。

毎日見ている大好きなユーチューバーが一家そろって海外に行って、楽しそうな動画をアップしていた。 くそー。私の見た広告料も、旅行代金に入ってるんだろうなあ、と悔しくて、広告を再生させないために動画を見るのを辞めようかと思った。 美容院のお姉さんに愚痴ったら、 「でも、自分のお金じゃないからいいじゃないですか」とあっさり。 そっか。。確かに。 1円も払わず楽しませてもらっているのに、私が損した気分で不機嫌になるのは、ただの僻みだ。 考えようによっては、これは私の行動に

断捨離と節約

断捨離に憧れています。 何が素敵って、「え、これ持ってないの?」と驚かれるような物が無くても、「なるべく物を持ちたくないから・・」と濁しておけば、本当はお金をケチって買ってなくても、カッコがつくから。 ミニマリストが流行してくれて本当に嬉しい。 化粧品も洋服も、毎年数を減らしている途中。捨てたら勿体ないから、ゆっくり自然減を狙います。 物が少ないと、片付けの必要がなくなるので、掃除も簡単だし、探し物もすぐ見つかります。 以前は衣替えをして、季節外れの服をしまい込んで

テレビのニュースを見なくなって。

自然災害時とかは、テレビに頼るのだけど、毎日のニュースはあまり見ないようにしている。 嫌な気持ちになる事件や事故。 繰り返し周辺情報が流される、それ、そこまで重要なの?と苛立つ推測の話。 ちょっとした新しい店や商品を大げさに褒める退屈な時間。 たまには見てみようと頑張っても、チャンネルを全部回した後、耐えられなくて消してしまう。 事件や事故は、確かに自分に降りかかったら辛くて悲しい、知らない危険性を教えてくれるから、自衛とか予防のために、知っておく必要もある。でもそ

息子の幻聴の正体は。。

夏の始まりの頃、思春期の息子が盛んに「窓の外から聞こえるジーっという音がうるさくて辛い」と言い出した。「電気製品とか、前の電柱じゃない?」と流していたけど、 ある晩「今、ものすごく大きく聞こえてるから、部屋に聞きに来て!」と呼ばれ、めったに入らない息子の部屋に。。 「ほら、この辺に立つと、すごいうるさいよね」 ・・・・全く何も聞こえない。 「廊下に出ると、聞こえないでしょ?」 ・・・・変化なし。 ・・・やばい、幻聴かも。。と、精神的な病気を疑ったりしたけど、特に落

災害にちゃんと備えたいけど、気が進まない。。

私のやることリストには、毎日「東京防災アプリを読むこと」というのが入っている。都民じゃないけど、だんだん内容が充実してきてるし、頼りになる気がしている。 でも、なかなか防災の準備は進まない。もう2年くらい進んでない。 防災用品を十分揃えようとすると、食品や水は定期的に中身を新しくしないといけない。電池も放電しそうだし、薬や絆創膏だって、永遠に同じ物ってわけにはいかないだろう。カセットガスだって、使用期限がある。トイレした後振りかける粉も、使用期限過ぎて凝固していく。。勿体

一戸建てに住んで、一番思い通りにならなかった事。

一戸建てでの生活は、期待した通り、子供が騒いでも、犬が吠えても気にしないでいいし、家族が家が揺れるほどドアを激しく閉めても(私はイライラするけど)苦情は来ないし、良かったことが多いのですが、居留守が使いにくいとか防犯上の不安とか、よその猫がトイレしていくとか、まあ不愉快なこともありました。 一番予定外に手がかかったのは、庭。何の気なしに植えた木が、どんどん伸びて、切ろうにも手が届かなくなり、放置してたら隣のお宅の二階ベランダに寄りかかってしまったり、気持ち悪い虫が大発生した

文学部を卒業して、配属されたのは。。

30年以上前。 大学の文学部、しかも国文科で、勉強はせずにぶらぶらしてばかりの私は、永遠に仕送りもらって生活していたくて、全く社会に出たくなくて、就職活動も適当にして、ほんの数社受けた中で、最初に内定くれた会社に入社。 今より就活は楽だったのかもしれないけど、私の重要な朝の仕事は、まず部屋の全員の机の上を拭き掃除してから、それぞれのマグカップ(私物)に、お茶を入れて配る事だった。。マグカップを覚えるの苦痛でした。更に、それを下げ、きれいに洗って、また三時にお茶とお菓子を配