砂漠でアラビアンナイトを体感する旅
السلام عليكم夏休みでオマーンに来ています!
この1カ月で30人くらいの人とほぼ同じ会話をしたのでまずはFAQから。もう質問はこれ以外にしてください。
え?どこ?
→中東です
え、大丈夫なの?最近中東危なくない?
→オマーンはイスラエルの近くじゃないし治安も良いので大丈夫。知らんけど。
そもそも北朝鮮と日本ってアジアの区切りの中でもまあまあ近いですけど、例えば北朝鮮で何か起きてるから日本も危ないんじゃないかとかなくないですか?
何しに行くの?
→旅行です(夏休みだというのに旅行以外に何が…?)
何があるの?
→砂漠とか?アラビアンナイトの世界的な?
鳥取砂丘で良くね?
→鳥取砂丘はもう行きました。
ってかこれからハワイ行くって人に沖縄で良くね?とか言わなくね?(どっちが良いとかではなく別物)
何で行くの?
→そこに国があるから
ちなみに行きの空港でチェックインした際に、グランドホステスに「ドーハ経由の最終目的地はえーっと、、ミュスカット?ですか?」と言われ「はい、マスカットですね」と答えるやりとりがあったので、オマーンのプレゼンスがわが国において高くないことはよくわかりました。10年近く前にはテレビで日本人の99%が行かない秘境として紹介されていたらしいです。ま、日本人の99%が行かなくても私は行きますからね。でもオマーンはアラビア半島の中で最も古い文明がある国の1つで、シンドバッドはオマーンの港から旅立ったと言われており、何というロマン!行くしかないじゃないですか!心なしか今夜波の音がしたわ。
ということで胸騒ぎを抑えつつこのご時世に燃油サーチャージがかからないカタール航空はドーハ経由でオマーンへ。カタール航空はちょいちょい利用していますが、ドーハには謎のオブジェがあります。
オマーンの観光シーズンは11月下旬から4月くらいらしく、年中だいたい暑いですが、首都マスカットは港湾都市で湿度も高く10月に入って気温が下がってきたとはいえここ連日35度くらい。普段日傘どころか雨傘もささないような私ですが、暑さに弱いのでびびってオマーンのためだけにサンバリア100の日傘と帽子を買いました。いずれにしても暑いので早々に抜け出しました。
まずはエメラルド色のオアシス、ワディ・バニ・ハリッドへ。
そしていよいよ砂漠へ!
車でワヒバ砂漠を駆け抜けるのですが、道がある訳ではなく、結構のぼったなと思ったら突然目の前が開けて急降下、とまるでジェットコースターに乗っている気分。さすがシンドバッドを輩出した国、冒険感が半端ないです。こんな砂漠を爆走する運転手もすごい。しかし砂漠はとても静かで風の音しかしなくて、ここから眺めるサンセットと夜に輝く満天の星は感動的な美しさでした。蜃気楼も見たし、まさにアラビアンナイト!(言いたかっただけ)
そして砂漠の中に突如現れるリゾートに滞在しておりますが、名前がキャンプだったので、トルクメニスタンの砂漠に行った時に泊まったような、電気なし、風呂なし、日が沈んだら寝るしかなくて夜は極寒で吹けば飛びそうなテントを想像していたらなんと!電気やシャワーに加えてエアコンやプールまである快適な宿でした。朝起きたら窓の外にラクダもいました。やあ。
ちなみにここに来るまでにたくさんのラクダを見かけたので、このラクダたちは野生?と現地の人に聞いてみたところ、全部飼いラクダで基本ちゃんと家に帰るらしいのですが、あまりに遠くまで行ってしまうと飼い主が車で探しに行って連れ戻すらしいです。ラクダはゆっくり歩いているイメージでしたがまさに車で追いかけられてるラクダがめちゃ早いスピードで全力疾走しているのを見かけました。ラクダの本気を見せてもらいました。
隕石が衝突して出来たと言われているビマ・シンク・ホールにも行きました。さすが中東の真珠と言われているオマーン、いちいち美しい。
マスカットではどこを切り取っても美しいスルタン・カブース・グランド・モスクに行きました。オマーンで唯一?イスラム教徒以外が入場を許されているモスクですが、異教徒が入場可能なのは金曜を除く8:00-11:00🕌で入場は無料。
これまでたくさんのモスクを見てきたけれど、ここはため息がでる美しさ。
マスカットは海もきれいでした。
ちなみに、通貨はオマーンリアルですがオマーンリアルは世界で3番目に強い通貨でして、1リアル390円くらいです。1/2という紙幣は初めて見ました。補助単位としてバイザがあり、1000バイザで1リアル。他国ではあまり見られることのない「1/2」はハーフリアル紙幣で500バイザ。一般的な通貨補助単位は1/100なので、オマーンの通貨は慣れないとわかりにくいかも。もう一生使わないかもしれない通貨がまた増えました。いや、また来れるといいな。シュクラン!
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