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ショパンを感じる旅

所用でロンドンに来ております。あいつが今更旅行でイギリス行くわけないと勝手に出張だと思っている人が一定数いましたが、確かに100ヵ国訪問目標は持っているものの、1回行った国はもう行かないとかはなくて、フランス、イタリアは5回は行ったしドイツ、スペイン、スイスは3回などリピートしてる国も結構あるのですよ!

が、今回のイギリスは確かに旅行目的ではなく、ロンドンに住んでいた頃に作った銀行口座が凍結されそうで、電話したところ国際電話なのに壮大なたらい回しにあった結果、現地まで来いと言われ粘ったものの私の英語力がイマイチなせいか電話で解決せず泣く泣く来ました。ロシア上空が飛べないこのご時世、ロンドンに行くのはニューヨークに行くより時間がかかるし、年始の羽田の事故の件もあって正直非常に嫌だったのですが仕方ありません。ロンドンに来たのは約7年ぶりですが、日本人の入国は秒で終わるようになってました。昔は入国に毎度苦労しており憂鬱だったので(赴任前は観光ビザ入国で出張3ヶ月とかで来てたので色々聞かれるのも仕方なく、日本に帰国後初めてイギリスに入国した際は居住時に未納の税金があるとか謎の罪を押し付けられそうになり揉めました笑)、自動化されてありがたい!

ロンドンに着くなりヒースローから銀行へ直行する人は仕事でもない限りなかなかいなそうですが、見た目の印象も大事かとわざわざジャケット着て行きました。
粘ってなんとかキープできるとこまでは漕ぎつけたものの、書類をいくつか提出せねばならず、完全解決とはいきませんでしたが一歩前進しました。そしてこれ以上ロンドンにいても解決しないこともはっきりしたし、転んでもただでは起きたくないというか15時間もかけてロンドンまで来て、金融機関巡ってとんぼ返りは旅人としてありえないし、滞在5時間で十分ロンドンは懐かしんだので、急遽思い立ってポーランドに行くことにしました笑
我ながら羽毛のように軽いフットワークです。

本当はクラクフに滞在してオシフィエンチム(ドイツ語でアウシュヴィッツ)博物館にも行きたかったのですが、いかんせん翌朝の行き先を前日の夜に決めているのでフライト的にも制約が多くて今回はワルシャワへ。実は私が子供の頃初めて読んだ伝記が何故かキュリー夫人で、しばらくキュウリ夫人だと思っていたくらいなので特別に推してる訳でもないのですが、ものすごく印象には残っていまして、ワルシャワはソウルやサンフランシスコよりも先に覚えた海外都市でした。Polish Potteryも好きだしずっと行ってみたかったのにこれまで行く機会がなかったのでこれはチャンス!
朝イチのフライトだと5:00とかがありましたが、さすがに何時にホテルでるのよという感じなので10:30の便にし、ローシーズンなのでホテルの確保もすぐに出来ました。ホテルを出る頃はまだ真っ暗で、ロンドンの冬は暗く8:00近くまで明るくならないのもなんだか懐かしい。

空港からヒースローエクスプレスで15分でパディントン駅に到着
くまいるかな?
17:00ちょい前。もう日が沈みます。
8:00ちょい前。まだ暗い。

空港では私が乗る便より後に出発の便が次々とゲートが表示されているのに、ワルシャワ行きは搭乗時刻の30分前になってもゲートが表示されず、これもしかして飛ばないパターンじゃね?と焦りましたが、旅行の神様が味方してくれて無事飛びました。
空港も「ワルシャワ・ショパン空港」で、なんだかクラシックが流れていて、子犬が踊っている優雅でオシャレな空間を想像しましたが、ワルツとか踊りそうもないいかつい麻薬犬?がいて(いやもしかしたら子犬なのかもしれないけど)グランドピアノがある以外は普通でした。まあ米子鬼太郎空港みたいな感じ?
ポーランドはEU加盟国ですが、通貨はユーロではなく、何かのキャラクターのような響きのズウォティで、今回思いつきで来ただけにノーズウォティで降り立ちましたが、バスも電車も切符がクレカで買えるので現金なしでもなんとかなりました。

オシャレどころか、電車に乗るためにこの誰もいなくて昼なのに暗い通路を歩いていかないといけない。
この電車に乗りました。駅員もいないし英語の案内もないし正しい列車なのか正直不安でした
ワルシャワの車窓から。

子供の頃ピアノ習っていたのに、英雄ポロネーズを英雄ボロネーゼと思い込んでいたくらいなのでクラシックに造詣が深いとは死んでもいえませんが、ワルシャワは至る所にショパンを感じる街でした。
また、雪景色の中大きなクリスマスツリーがいくつも飾られていて、人々が喜びも悲しみも全部分かち合う日が来ること想って微笑みあってました。一体いつまでメリークリスマス?
ラストクリスマスも流れてましたが、ラストクリスマスってまだ1ヶ月も経ってなくて最近だな。

ワルシャワ着いたら雪景色
15:00過ぎぐらいだけどもう夕方の空
色んなところにツリー

日が短いので朝は8:00から行動開始。ワルシャワはバスが発達してて色んなところにバスで簡単に行けてしまうので便利でした。

ヴィラヌフ宮殿
ショパン博物館。水曜日は入場無料だった。
ショパンが愛用していたピアノ
聖十字架教会。祖国に帰りたいというショパンの願いが叶えられ、遺体はパリに埋葬されたものの心臓だけはここに眠っているそうです。
ポーランド・ユダヤ人歴史博物館
音声ガイドもわかりやすく充実していて、かなり見応えのある博物館。
やはりクリスマス

ということでワルシャワは堪能し、再びロンドンなうです。もうひと用事済ませたら帰国します。冬のヨーロッパは寒いし日が短いしだいたい天気悪いというざっくりとしたイメージを持っていましたが、ロンドンもワルシャワも連日驚くほどの快晴でした。
という塩梅で、ロンドンよりワルシャワ紀行になりましたが、イギリス豆知識。
・駅のエスカレーターが早くて、せっかちな私にはちょうど良いけど子供やお年寄りは大丈夫なのだろうか。
・あまり困りはしないけどヤフーが使えない。(イギリスのみでなくEEAで)
・私のgmailアカウント、イギリスに住んでいる時に作ったものなのですが、当時の商標権の問題でドメインが@googlemail.com に。なんか詐欺アカウントっぽいし、@gmail.comでもメールは届くので対外的には@gmail.comとしてますが自分から送るメールは@googlemail.comになるという。

おまけのポーランド料理

ジュレク
ナレニシキ ボロネーゼ味

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