見出し画像

DIYで猫の給餌器用のガードを作ってみた

猫の自動給餌器を買いました。 ただ、給餌器をそのまま置いただけでは壊されそうだったため、給餌器用のガードをDIYで作ってみました。その内容を記事にまとめました。

自動給餌器購入の背景

我が家では猫を2匹飼っています。 オスで茶トラ柄の虎之助(とらのすけ)と、メスで黒猫の渚(なぎさ)の2匹です。

渚(左)と虎之助(右)

自動給餌器を導入した背景は以下の通りです。

背景1:ペットシッターのお願い頻度を減らしたい

これまで、猫のご飯はデジタルスケールで重さを測りながら、お皿にフードを入れてあげていました。ご飯をあげるのは朝昼晩の3食です。※昼は少なめ
ご飯をあげること自体はそこまで手間ではありませんが、泊りがけの帰省などで家族全員が家を空ける時が問題となってきます。
これまで家を空ける際にはペットシッターの方にお願いし、朝と晩の1日2回家に来てご飯を上げてもらっていました。お世話いただく料金はかかる時間や責任の割にはかなり良心的な価格だとは思いますが、それでも2泊や3泊で1日2回ずつとなると、結構な出費となります。 もちろんペットシッターさんにはご飯だけではなく、水替えや、トイレの片付けもやってもらえるため、お世話の回数をゼロにはできませんが、せめて1日2回ではなく、1日1回で済むようにできないかと思っていました。

背景2:猫に朝起こされたくない

朝ごはんは毎朝6時頃にあげると決めていたのですが、猫はご飯欲しさに5時頃から人間を起こしてきます。不思議なものですが、体内時計が正確で、毎日決まった時間に起こしに来ます。仕事の日は目覚ましにもなってよいのですが、休日はもう少し寝ていたいです。。 そこで、朝起きなくてもご飯を自動であげられないかと思っていました。

これまでの検討経緯

上記のような背景もあり、自動給餌器の導入を検討しました。実は自動給餌器自体は前から導入したいとは思っていたのですが、うちの猫(特に虎之助)はかなりの食いしん坊で、ごみ箱や食料品などもよく漁られます。そのため、自動給餌器を導入してもすぐに壊されるだろうと思い、諦めていました。実際に以下のような簡易的な自動給餌器を使ってみたこともあったのですが、隙間に爪を入れ、こじ開け、壊されていました。

また、以下のような対策をする記事を見たことはあったのですが、鉄の加工はなかなか家ではできません。。

そう思い過ごしていましたが、ある日以下の記事を妻が見つけて教えてくれました。

この記事では給餌器に木のカバーをつけ、壊されないように対策していました。これなら自分でも作れそうです。
また、対策前の写真のボロボロ具合など、うちの猫と同じぐらいのがめつさなのかと想像でき、それが対策できている様子です。こちらの記事では手を下から突っ込まれることが悩みと書いてありましたが、隙間をうまく調整すればその点も解決できるのではないかと思いました。
ということで、こちらの記事を真似して自分で作ってみることにしました。

自動給餌器の導入

自動給餌器の購入

まずはベースとなる自動給餌器をネットで探しました。数年前に探した際には自動給餌器は数種類しかなかったように記憶していますが、今調べるとかなりの種類の自動給餌器がヒットしました。

Amazonで「猫 給餌器」と検索した結果

値段もお手頃で中華様様です。メーカー側としては必死に開発したものがパクられて大変かと思いますが、購入側としては費用を抑えられてありがたいですね。
種類も多く悩みましたが、うちは2匹いるため2つのボウルがあり、密閉性も高そうで、価格も高くないこちらに決めました。

うちは子供用にも見守りカメラなども置いているため、カメラは不要でしたが、必要な方はカメラ付きや、スマホ操作可能なものを選んでもよいかもしれません。

うちでは以下のサイエンスダイエットのドライフードを上げており、キャットフードの中では比較的大粒のため、ちゃんとでるか心配でしたが、こちらは問題なく出ました。

製品が届き、丈夫そうな作りのためワンチャンそのままでも壊されずに使えるのではないかと思い、試しにそのまま使ってみました。
しかし、目を離すと以下動画のように餌の出口に手を突っ込みガリガリと。。

やはりこのままでは持ちそうにありません。
ただ、カバーを製作するのも億劫な気持ちもあり、悪あがきで製品の入っていた箱でカバーをしてみました。

製品の入っていた箱でカバーした

最初は猫も警戒しており、「おっ、効果あるか?」と思いましたが、数時間後には破壊されてしまいました。
ということで、おとなしく、元の予定通りカバーを製作することにしました。

給餌器カバーの製作

まずは購入した給餌器を採寸し、3Dに起こします。DIYに慣れている方や空間把握能力の高い方はわざわざ3Dにする必要はないかと思いますが、私はハードウェアには弱いため、3Dにしました。

Fusion360で3Dに起こした様子

そして元記事を参考にカバーも3Dに起こしていきます。ほぼ丸パクリですみません。。材料はホームセンターで売っており、入手性の高い1x10材で設計しました。

カバーもFusion360でデザイン

そして製作用の図面を作成します。図面と呼べるほど大したものではないですが、製作に必要な寸法を把握するためのメモです。

加工のための図面

そして作成した図面を片手にホームセンターへ。
1x10材のカットは、必要な長さを伝えれば1カット10円などでホームセンターでカットしてくれます。
Rや一部追加カット部分はホームセンター(カインズ)の加工スペースを貸してもらいました。無料でバンドソーなどが使用でき、このようなちょっとしたDIYをしたい人にとってはとてもありがたいですね。

そして材料を持ち帰り組み立てます。

カバーを組み立て終わった様子(組み立て中の写真は撮り忘れ、最終系のみですみません)

大体DIYするときはどこか寸法が合わず、ヤスリがけや追加の材料加工が必要になるものですが、なんと一発でうまくいきました。自分でも驚きです。3DCAD様様ですね。

製作後

製作当初は猫たちも頑張って隙間から手を入れたり、カバーを開けようと試みていましたが、全く歯が立たないことが分かったのか、今では全く抵抗しなくなり、おとなしくご飯を食べています。
(手を突っ込もうと頑張っている様子)

ご飯を奪い合わないかも心配でしたが、それぞれのボウルでよいこに食べています。

朝も起こされることもなくなりました。また、ご飯を上げる時間もそれまではそこまで苦ではないと思っていましたが、不要になった今は、気持ちがとても楽になったように感じます。
1点、改善点があるとすれば、カバーをすることでご飯の残量がわからなくなったため、残量を見るための場所は切り抜いたり、透明カバーにするとよかったように思います。ただ、週に1回など、定期的に残量を確認すればよいので今のところそこまで大きな問題ではありません。

ということで、今回は自動給餌器をガードするためのカバーを製作しました。思いのほかすんなりと製作でき、よかったです。
同じように自動給餌器への猫の攻撃で悩んでいる方は是非製作してみください。

おまけ

初めて使ったときに警戒する猫たちと、それを見て「どうぞ」と促す息子。

いいなと思ったら応援しよう!