フリージャーナリスト樫田秀樹さんが金山を取材
悪夢の超特急リニア中央新幹線の著者で北海道出身のフリージャーナリスト、樫田秀樹氏が金山の残土問題の取材に来てくださいました。
その後、金山・稲積住民と懇談会が開かれ、色々な事を教えて頂いたのでシェアします。
リニア中央新幹線とは
史上最大の鉄道事業となるJR東海の「リニア中央新幹線」は、時速500kmで、2027年に品川(東京都)から名古屋(愛知県)までを40分で、2037年には大阪までを67分で結ぶという計画だ(直行便の場合)
こちらでは東京ドーム約50杯分の膨大な残土、川の水枯れなどの自然破壊、騒音、粉塵、電磁波、日照問題、交通事故問題、など大問題が各地で起きているそうだ。
詳しくはリニア中央新幹線は要らない!をご覧ください。
このリニア中央新幹線問題の取材を続けている樫田氏は、札幌市手稲区金山の「北海道新幹線有害掘削土候補地問題」にご興味を持ってくださり、12月11日の今日取材に訪れた。
鉄道運輸機構の数々の失敗
・山梨県ではリニアの実験線が作られ、8割がトンネル工事だったため、各地で地下水脈が断ち切られ、数年後から各地の川が枯れた。
・岐阜県ではもろい地質に作った斜坑(工事トンネル)が崩落した。
いずれも機構側は、後付けの理由を言い「環境基準値以内です」「住民の理解を得るよう努力します」と繰り返すばかり。
・静岡県の大井川では1秒あたり2tの水が減少すると算出され、県を挙げて大反対している。勉強会や見学会などを行い、市民にわかりやすく噛み砕いて説明している。正しい行政の姿勢だ。静岡県公式HP
これはほんの話の一部。
樫田氏のアドバイス
●鉄道運輸機構の汚いやり方に負けない!
住民説明会をやりました→住民が集まりました→理解してもらいました。と賛成しようが反対しようが、勝手な解釈をする。
・はっきり「反対」という言葉だけを使う。
・「おたくの言うことはわかるけど・・・」などと言ったら「わかる」と認識されてしまう。
・玄関口などでの個別交渉は絶対受けない。必ず窓口は「守る会」なのでと断る。
●何もしないは賛成することと同じ
心配、懸念をしていても実際に行動しないで何もしないことは、賛成していることと一緒。行動あるのみ!!!
●事業者は必ず、専門用語を使い誤魔化す!!
鉄道運輸機構や行政など事業者は、わざと難しい専門用語を使い住民を誤魔化す。みんなで勉強してわかりやすく噛み砕き、住民に広く知らせる必要がある。
●斜坑口の場所を変更した事例はある
住民の強い反対、ダンプが通る道幅の狭さ、騒音、粉塵など生活への支障などが原因で、斜坑口の場所を変更した事例はあるので、星置斜坑がなくなる望みはある!諦めないこと!!
●地下水がある場所への埋め立ては土砂崩れを起こす
地下水のある場所に残土を埋めると、水によって地盤が弱くなる。緩い斜面ほど危ない。
●残土は資源!?
有害掘削土は廃棄物ではなく、資源と法律で位置付けられている。(なぜ?)
●地下水の水質汚染は10年後
有害掘削土による地下水の汚染はすぐに起きるわけではなく、10年後など大分後に発生するが、後からは実証できなく鉄道運輸機構は責任を免れる。だから絶対させない!何かあってからでは遅い!!
●鉄道運輸機構は住民と話し合った事はない
やはり札幌市と対話するべし。
金山を守るためにできること
●署名活動は継続する
先日12月10日に10,539筆札幌市新幹線推進室に提出したばかりだが、継続して署名活動を行い、反対の意を表明し続けること。
●住民の結束力を強化する
反対運動はNPOなどの反対運動と、地域住民の運動の2つがあるが、地域住民の反対運動は押し切れない場合がある。いかに住民がまとまるかが鍵になる。地域住民だけでなく、その他にも市民団体のバックアップがあると強い。
●複数の地域をつなぐコーディネーターが必要
北海道新幹線の有害掘削土問題は、金山だけではないので、八雲など他地域とも結束すると良い。
最後に
日本中の様々なところで、様々な問題が起きている。本当に知らないことが多いと改めて思いました。大切な事は諦めず、住民が一丸となって反対し続けること!
大変勉強になりました。樫田さんありがとうございました。
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