カラスの逆襲
彼の住んでいるマンションの近所でカラスの巣があり、そのカラスの巣を業者に来てもらい撤去したらしく。
その撤去作業の間、カラスがカアカア!と大騒ぎだったとかで。
コンビニ帰りに、コンビニの袋を狙ってカラスに襲われた経験のある彼は、
カラスの逆襲があるのではないか?!と、運転をしながら、何度も何度も、
「カラスの逆襲ってあるのでしょうか?」
私は、
「知らない!!
カラスの専門家でもないし、カラスを研究してきてもいないから!」
「そうですよね、、、」
それで納得したと思っていると、また、
「カラスの逆襲って、、」
三回目には、
「なんなの??!
カラスの逆襲があったら、怖いってこと?!
近くかもしれないけど、あなたが住んでるマンションじゃないのよね!
巣を撤去した樹のそばにいかなかったら大丈夫よ!」
「駐車場から出て、マンションまでの通り道なんです。」
「あ、そうなの!!
F君、あのね、晴れていても、そこを通る時は、傘をさして、通ったらいいわ。
折り畳み傘じゃなくて、先が尖った普通のジャンプ傘よ。
カラスは先が尖ったものを嫌うらしいわ、、」
「やっぱり、知ってるじゃないですか?
あの時も、コンビニの袋を捨てなさい!って、、!
なあさんは、
知ってるんですよ、カラスについて!」
彼のその言葉に私はビックリしてしまいました。
彼は真剣に訊いていたようでして。
私にすると、カラスの生態などは全く専門外ですから。
また、彼はカラスの逆襲、逆襲としつこいなぁ!と、少し辟易していまして。
カラスは尖ったものを嫌う、カラスの集団がいたら、傘をさして歩くのがよい。
なにかで耳にしたことがあるだけで。
F君は用意周到な性質なので、車には傘も長靴も積んであるはずで。
長靴は、私と一緒だと、
タンポポや菜の花、芝桜の野原を見つけると、
写真撮ってきて!と言われたことがあって、野原には虫や蛇がいるので、膝までの長い長靴を用意したらしく。
フィールドワークは苦手さんのようで。
今、これを書きながら、今日は晴れですが、F君は車を降りて、マンション玄関まで傘をさしているのだろうなあと、その姿を想像しているのですが。
そもそも、カラスの逆襲などあるのでしょうか。
メモ。写真。姫りんごの花が満開になりました。去年は開花時期に札幌から離れていて、見ることが出来なかったので、なんとなくほっとしています。香りが甘い。ほのかに甘酸っぱいりんごの香りに癒されます。