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故郷を失うことが怖かったんだ

6.30
私は怖かった。満たされてしまったら絵を描かなくなるんじゃないか。絵を描かなくなったらどうなる?生活は?人生は?使命は?わたしという存在は?

宇宙とのつながりが消えたら?
私の故郷にはもう帰れなくなる?
記憶も感覚も消えてなくなるの?

怖くて、それ以外のことを心から楽しめなかった。絵と関係ないことに喜びを見出しては困る。地球での喜びにお金を使ったり、時間をかけたり、楽しんだり、そんな自分を許すことはしてはいけない。私はずっと覚えていなければならないんだから。伝えていかなければいけないんだから。遠い記憶、感覚、使命。

私が怖かったのは、星の記憶を失うことで、そんなものあるはずないって言われることだ。

故郷に帰りたい。目の前に見えているのに、心は深く繋がっているのに、今わたしは肉体を持ってここにいる。

7.2
10年以上考えてきたことの答えに辿り着けたみたい。
消えてしまわないようにどうにか繋ぎ止めておこうと躍起になっていた。けれど、きっと大丈夫だとすべてを手放して自分自身を見つめた時、今までよりもはっきりと、存在感が増した。あることが当たり前で、普通のことになった。なんだ、そうだったのか。特別なものにしてしまっていたのは自分だった。消えては困るから、試すこともできなかったんだ。私はようやく、目醒めることができるかもしれない。




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