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ジャケット制作過程-八月二雪3rdシングル『雨と重なった』-

音楽ユニット八月二雪の3rdシングル『雨と重なった』のジャケットを担当しましたので、制作過程を載せたいと思います。

資料としていただいたテーマが「秋の夜の満月」、参考画像としてライトアップされた紅葉、幻想的な秋の風景でした。
そして「雲の間から見える満月」「水面」「人物が一人」とのご要望をいただきました。

ジャケットのイラストを考える時は、歌詞を見ながら曲を聴き、画像検索をしたりして世界観や出したい空気感が掴めたらラフを描きます。神経を使う作業が一通り終わるまでひたすらその曲を流して没頭します。何時間でもエンドレスリピートです。癒される〜^^♪

ラフは色をつけたものを2案出しました。
私の中でとても気になったのがジャケットに入れる人物として「雨と重なった」に登場する"カタチも曖昧な誰か"。さらに秋の夜の物悲しく神妙な雰囲気を出したい・・・ということで、自分の絵でもよくやる表現なのですが人物は顔を隠して人間味や個性をあえて出さないような構図に。↓

右の構図が採用され、修正も。↓

決まりました!あとは形にするのみですが結構、緊張します。。すぐには描きません。どういった描き方をしようか数日間は頭の中でシミュレーションします。空気感を壊さないように、慎重に進めます。正直、紅葉とかどうやって描けばいいかわからん( ;;^^)

使う画材はラングトン水彩紙、透明水彩、Photoshop。

なんやかんやで塗り進めていきます。黒と赤とオレンジのコントラストが!良い!!テンションあがる!!ということの連続です。塗り作業は。

アナログ作業が完成しました。細かく言うとパソコンに取り込んで色の確認をしてまた塗り重ねて取り込んで・・・など繰り返しようやくPhotoshopで霧や紅葉を足したり、色の調整をしたりします。

そうして完成したのがこちら!よいでは〜ないか〜?
提出してOKいただいて一安心です。

ロゴもタイトルのイメージに合わせて作りました。


この時はまだジャケットのイメージとなっている2曲目を聴いていなかったので、どうなるのかな〜?とわくわくしていました。
とっても・・・良いですね・・・!!
八月二雪のお二人いつもありがとうございます!

CDジャケットはひたすら楽しい♪

以上ざっくりと制作過程のご紹介でした!ここまで読んでいただきありがとうございます*

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◆八月二雪 (twitter)

↓これまでもジャケットを担当した楽曲がBOOTHにて配信中です♪

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◆愛菜  えな ( twitter )
水彩作家 / イラストレーター / デザイナー


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