枝分かれしたひとつの私たち
ベンチに寝そべって空を眺めながらふと思った
今まで様々な選択肢が与えられてきた
それらを選べばきっと何者かになれていただろう
だけど私は数々のことを選ばないことを選んだ
いや、正確にはしっかりと選んできた
そして”今”がある
けれども選ばなかった選択肢が頭によぎり
もっとこうなったらいいのに
そんな満たされない気持ちも少なからずあった
だけど私はすでに全てを手に入れていた
私がなりたかった未来を選んできたから
今ここにいる
それからパラレルワールドが存在しているという話を