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理想を描く方法

最近

Podcastのとある番組を聴いていたとき、


「建築家が、学生を会議室に集めて、

この会議室の問題点は?

と問いを投げても誰も答えられなかったけど、

理想の会議室とは?

を考えさせたら、
そこと対比して、この会議室の問題点はここ、

と学生達が答えることができた」


というお話があって、

あ、この質問の違い面白いな、と思いました。


問題点って、

「あるべき理想の状態」

が描けていないと、発見することができないんだ。


人は、どう生きるべきなのか、とか。

どういう社会が、理想的な社会か、とか。


最近Twitterで読んだこちらの人生相談も、



生き方を自由に選択できる幅は、
女性の方が広くてゆるやかと思っているので、

(男性がお勤め辞めるって、相当ハードル高い。
「働いていないと生きている価値がない」って思っている人の割合は、男性の方が多そう)


普通に、

そりゃー、男性しんどいよね。

と若干相談者さんに同情しながら読んでおりました。


(学生時代、やりたくもないのに班長や学級委員長を押し付けられることが多かったので、

本人が望んでいないのに勝手に役割やら期待やら押し付けられ、
それに十分答えられないと責められる構図、嫌いなのです。

自分が絶対班長やらないくせに文句だけ言う奴一番嫌い)



現代は、女性にとってもだけど、

男性にとってもしんどい世の中と思います。


では、「理想の社会は?」と描くとなると、

「現代日本」だけを知っていても理想ってあんまり出てこなくて、

「過去の日本」で時間軸をズラした対比をするか、

「現在の外国」で空間軸をズラした対比をするか、

あるいは「過去の外国」で時間・空間軸どっちもズラすか、

どこかと対比した方が、理想の社会像は出てくる可能性高そう。


個人的には、

平安時代の社会のあり方、ラクそうだな、と思います。

財産は基本的に娘が相続するし(平安時代は女系相続なんですよね)、

基本「通い婚」だから、女性は自分の実家での子育てで、
実家のリソース使いまくれるし、

男性も、「俺が家族を養わなければ!」とかなく、

「どうやったら舅・姑に気に入られ、バックアップもらえるか」

を考えていればよく、

夫婦関係うまくいかなくなったら通うの止めるだけなので、離婚もぬるっとゆるやか。

ゆるゆるで、生きやすそう。

気を抜くとすぐに夫婦関係が終わるので、
お互いあんまり気を抜けないのもよい感じ。


(あと、外に出られない姫君たちが、良い婿に来てもらうために、
自分の良い噂を流すためのマーケティングとか、
筆跡の美しさや和歌のうまさでブランディングしていたのも面白い)


古典や歴史を学ぶ意義って案外、

「理想の世界」

を描くためのヒントをもらえること、かもしれません。

(「古事記」を読んでいると、本当に神々ゆるやかで、適当で、のびやかで、生きやすそうだなこの世界…としみじみ思います…)

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