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子宮卵巣摘出記録1~入院するまで~

11月に
子宮筋腫と内膜症で、
子宮と卵巣の摘出手術を受けまして。


この手術を受けるにあたって、
お医者さんや、
手術を受けた方の情報発信をたくさん読んで、
とても参考になったり、
助けられたりしたので、
私も、シェアしておきたいと思います。



子宮筋腫があることは、
30歳くらいの時から分かっていたことでした。


30歳以上の女性の2~3割はもっている良性の腫瘍で、
治療手段が特になく、
大きくなりすぎたら切るしかないけど、
閉経したら筋腫があっても特に問題はない。
基本、経過観察。

とお医者さんからは聴いていたので、
経過観察を続けておりましたが、

5年前に秋田に移住し、
新しく婦人科を探すのも面倒で、
まぁ、良性の腫瘍ならいっか、
と放っておいたような感じでした。


体の異変を感じたのは今年の7月。

それまで24日周期だった生理が、17日周期になり、


私のそれまでの一か月というものは、

(1)生理前の、肉体的・精神的どちらもしんどいPMS期1週間
(2)生理が始まり、肉体はしんどいが精神はもちなおす1週間
(3)生理が終わり、肉体・精神ともに快活な2週間

で構成されていたのが(多くの女性はこんな感じではないかと)、

生理が終わると、次のPMSがはじまる感じになり、

うわぁん。無双期間が消えたよう。
体か心(下手したらどっちも)が常に重たいよぅ。

みたいな感じで過ごしておりました。


とはいえ、
年齢的に、そろそろ閉経かなー。
閉経前って、女性ホルモンの分泌おかしくなるっていうもんなー。
と、
あまり問題視もしないでいたところ、


健康診断の結果が届き、

「婦人科 要精密検査」

と通知にあったので、


ちょうど良いや。

と、
隣町の総合病院の婦人科に行ったのが8月末。


検査の結果、

「子宮筋腫が、かなり大きくなっていますね。
 また、チョコレート嚢胞(子宮内膜症)も見つかりましたので、
 手術を勧めます」

とお医者さまに勧めていただき、
そのままその病院で手術をお願いすることになりました。

お医者様からは9月末の手術を提案されたのですが、
9月いっぱいは仕事の調整ができなかったので、
調整がきく10月で日程を組んでいただき、
10月に手術を受けることになったのですが、


入院予定日の1週間前に、


病院で、コロナのクラスターが発生し、
新規入院患者の受け入れができなくなったため、
手術を11月に延期してほしい。

と連絡が入り、
一か月のリスケジュールとなりました。


誰も悪くない。
誰も悪くないんだけど、


手術リスケの原因が、クラスター発生である以上、

また11月にクラスターが発生すれば、
再度のリスケがありうる。

という状態になり、

11月以降の、お仕事再開の目途が立たなくなったわけです。



キツかった…。



結果的には、予定通り11月に手術を受けることができましたが、

自分のスケジュール(や人生)に大きな影響を与えるタスクなのに、
自分にできることが何もない。

状況って、
人間のメンタルを、ゴリゴリに削るんだなぁ、
と痛感したできごとでした。


つい思い出していたのが、
「風の谷のナウシカ」のマンガ版の7巻の、城おじのこのセリフで。

「風の谷のナウシカ」7巻P180

「この建物がいきものなら却って見当がつく。
 二度目の傷はダメージが大きいはずだ」


生き物って、「一度目」の衝撃には割と耐えられる。
でも、「二度目」の衝撃に対しては意外ともろい。


10月までは、
割と元気で過ごしていたのですが、
11月に自分のメンタルが非常に落ちてしまったことで却って、

あ~…。
子宮と卵巣とるの、
平気だと思っていたけど、
実は強がっていただけで、
ほんとは私、ショック受けていたのかもな~…。

なんてことにも感じたりしておりました。
(二度目のショックで、一度目のダメージに初めて気づく)
(そのまま閉経を迎えて、
取らないで済むなら取らないでおければ、って思いは、
やっぱりどこかあったかもしれません)


あと、
はじめ「手術」としか聞いていなかったので、

(1)子宮筋腫だけを切るのかなー。
と思っていたら、

(2)筋腫だけをとっても、再発のリスクが常にありますし、
子宮内膜症にもなっているから、子宮と卵巣全摘になります。

ときいて、
ああそうか、卵巣も取っちゃうんだ。
ということは、手術の後もホルモン治療が続くんだな。

手術は、体の負担の軽い腹腔鏡かな?
と思って聞いてみたところ、

(3)いえ、筋腫がかなり大きいため、開腹手術になります。
このサイズだと、おそらくどの病院でも開腹手術になると思います。

と言われ、
さらに、

(4)切るサイズは、おへその下だけで摘出できるならそう考えておりますが、胃のあたりまで子宮がきているので、開いてみて難しそうであれば、
安全を優先して、おへその上まで開きたいと思います。

と言われ、

最初は、
「子宮の中にできたおできを切除する」
くらいの軽い気持ちだったのが、

あれ?
なんか、私が想定しているより、ひょっとして大きい手術になるっぽい?
と、だんだん心の準備が必要になってきたのもありました。
(はじめ、「成人女性の多くが持っている、ありふれた病気の、ありふれた手術」くらいの感覚だったのですよね)

(あ、でも、全部終わって痛感しているのが、
「主治医は本当に、私の体の負担を考えた最善の選択をして下さった」
ということです。
この時点では、自分で色々サイトで情報調べて、腹腔鏡がいいな~、とか思っていましたが、私の子宮、通常より相当大きく、腹腔鏡は難しかったみたいで。
サイトで調べると、「平均的」な情報しか出てこないので、どうしてもこういうことって起こりがち)


長くなるので続きます。

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