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「具体」と「抽象」の行き来がうまい人

昨日書いた「抽象度を上げる」の話が、思いの外反応を頂きました。

「具体」と「抽象」の話に興味がある方、多いんだな、と感じたので、

今日はもうちょっと具体的に「具体」と「抽象」の話をしていきたいと思います。


私が、

「この人、抜群に『具体』と『抽象』の行き来がうまいなぁ」

と思うのが、プロ奢ラレヤーさんです。


具体例出した方が分かりやすいので、プロ奢さんのお悩み相談の動画をあげます。

プロ奢「はい。今日は何?」

相談者「考え方のクセとして、すぐネガティブな方向に行ってしまうんですけど、それを治すための方法って何かありますか?」

プロ奢「たとえば、どういう風に考えるんですか?どういう時に」


ここが抜群にうまいなー!と思いました。

相手の「悩み」は、この時点では、「抽象」なんです。まだ「抽象」のままの状態なのに、これに答えると、答えも「抽象」にならざるを得ない。(そして、的外れな答えになる可能性がクソ高い)

「具体」にまで落とせば、答えも必然的に「具体」になっていく。具体的な答えは、本質を突いた、役に立つ答えになる可能性が高い。もしも答えが出せなくても、「自分が何に対して悩んでいるのか」を具体的に語るだけで、質問者自身に見えてくるものがいっぱいあるので、具体的に聴くだけでも実はかなり有益。

そして、悩んでいる人って、「具体」が見えなくて、自分の思い込みで脳内堂々巡りしていることも実はけっこうあります。(だからこそ悩む、ともいえる)

案の定、「具体」をはっきりさせようとしたプロ奢さんの問に答えられなくて、相談者さんが「うーん」と悩んでいたら、

プロ奢「最近それを感じたのはいつですか?どんな時ですか?」

という問をプロ奢さんが投げかけます。(問の質が高い✨)


相談者「友達と遊びに行った後に、帰りに自分の頭で反省会とかするんですけど、あの人はあんな面白いこと言っていたのに、自分は全然言えなかった、みたいな、楽しかったこともマイナスな方向に行ってしまうみたいな」


プロ奢「あのねー、多分、頭が悪いんだと思います。

っていうのは、別にバカにしているわけじゃなくて、頭が悪いと、すっげー雑に考えるんですよ。人間って。アホな人ほど、すっげぇ、大雑把に考えちゃうんですね。細かく考えられないんですよ。

例えば、今みたいに、友達と遊びました、で、お別れしました、その後に、一人になって、あいつより俺のが面白くなかったなぁとか、そういうふうに考えてしまうっていうのは、いろいろな言い方があるんだが、いろいろな因果関係、つまり理由を見つけようと思ったら見つけられるはずなんだけど、そういうのを考えずに、

なんかネガティブなんですよねって
言っちゃう人っていうのはたぶん、頭が悪いんですよ。

で、それを、脱却する、その問題を解決したり、そういう気持ちに
ならないためにはどうしたらいいかというと、それは細かく考えるの大事ですね。つまり、今の話で具体的に考えるってこと。

だから、今あなたは、僕なんかネガティブで、って言ってると、それ多分、なんでネガティブなだろうなぁとか、ネガティブやだなーとかしかなんないじゃん。
で、誰かに質問しようとしても、ふわっと聞いちゃうわけよ。
なんだけど、じゃあどういうときにそれを感じたんですかって聞かれたら
さっき出てきたじゃないですか。
でもさ、それってさ、ネガティブなの?っ話じゃないですか。

そもそも、あなたが、それをたとえば、友達とね、遊んだ、それだけのことで、友達と自分比べてしまって、自分がダメな奴だと考えてしまう。それってネガティブって片づけていいの?って話なんですよね。

細分化すると、問題ってのはたくさん細かくいっぱいあって、それを一つ一つ潰していくっていう作業がないと、原因ってわからないじゃないですか。
でしょう?
それを、大雑把に、なんとなくこれが悪い気がする。みたいな考えをしてるから、多分解決できなくて、
僕は、それを止めるにはどうすればいいかっつー答えは、
細かく考える。一つ一つの問題だったりイベント、それごとに考えて方がいいかなって思いますね。」


ほんと最高。

好きだなぁ、プロ奢。

あまりにも感動したので、全部文字起こし😆

「具体」と「抽象」を行き来するって、ほんとこんな感じです。

脳内を言語化してくれたプロ奢さんのおかげで、「具体」と「抽象」の行き来が説明しやすくて助かる😊✨

「具体」と「抽象」の行き来がクセになると、ものごとを抽象的に見ることの大切さも、具体的に見ることの大切さも理解できるようになるし、問題解決が楽になってくるし、なにはともあれ、楽しいです。おためしあれ😊







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