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クリエイターEXPOまとめ

2019年4月3日(水)〜4月5日(金)に東京ビッグサイトで開催された「クリエイターEXPO(以下:クリエポ)」に出展した。私は今回が初出展である。

クリエイターEXPOとは
クリエイター700名が出展する 本格的商談展!
クリエイターEXPOは、文章、マンガ、イラスト、写真、映像、アニメ、ゲーム、音楽などを創作する個人が出展し、自分自身を売込むという世界的にもユニークな商談展です。 会場にはメディアや一般企業の宣伝・商品企画担当者などが来場、制作依頼や企画の相談などの商談が行われます。 実際に、出展した作品がゲームや絵本、商品パッケージ等に採用され、「ビッグチャンスをつかめる場」として注目を集めています。
(公式サイトより)

(事前の宣伝ツイートをRTやいいねしてくださった方、本当に本当にありがとうございました!)

おかげさまで、クリエポではたくさんの方とお会いすることができた。

私は出展準備をするにあたって、これまでに出展された方々が書かれたブログや記事を読んでめちゃくちゃ参考にした。私も後々の誰かのお役に立てればと思い、ここにまとめておく。

■結論

出て良かった!
理由はいろいろあるけれども、わかりやすく数字で言うならば、私は3日間で約70人の方と名刺交換ができた。自分の絵を見て興味を持ってくださった方70人と3日間で名刺交換できる機会が他にあるだろうか。たぶんない。商談会ってすごい。

後日追記:用意した名刺は、住所や電話番号などの個人情報を記載しているので、直接お話しさせていただいた方との交換のみとした。

■費用

ざっくり計算したら出展の準備に224,000円くらいかかっていた。事前に計算しておけよと。ざっくり内訳は以下のとおりである。

出展料(角小間)………140,000円
タペストリー印刷…………10,000円
パンフレット印刷…………25,000円
パネル印刷……………………16,000円
パンフレットスタンド……5,000円
デジタルサイネージ………28,000円(レンタル)

結構かけちゃったな。しかし、費用分を回収するくらいの受注は見込めるだろうと考えて臨んだ。これからたくさん働こう。良い意味でも悪い意味でもドキドキである。生きているという感じがする。

■目標

とにかくパンフレットをたくさん配ることにしていた。「会期中に商談はしなかったけど、パンフを持ち帰った方から1年後くらいに依頼が来た」的な情報を得たからである。結果、3日間で600部くらい配布できた。

■角で出展

私は、最初はイラストレーターゾーンでの出展を申し込んでいた。「角が空いてれば角で」と書き添えて。しかしイラストレーターゾーンは激戦区、前年の会期中に申し込まないとほぼ埋まってしまう状況である。私が申し込んだのが2018年9月くらいだったため、角でなくてもすでにキャンセル待ちの状態であった。事務局の方から「漫画家ゾーンなら角も空いてますよ」と教えていただいたので、漫画家ゾーンの角で出ることにした。

ちなみに、一緒に住んでいる友達のくろちろこさんは、2年前のクリエポに出ていた。漫画家ゾーン出展を決める前に、くろちろこさんに「漫画家ゾーンなら角も空いてるって」と何気なく言ったら「いいじゃん。角なら、通路側に大きいモニターとパンフスタンドを置いてれば、手配りしなくても持っていってもらえるらしいよ」との情報をくれた。私はすぐさま角で申し込み、デジタルサイネージレンタルを検索し、見積もりを依頼したのであった。

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「パンフならそこにあっただろう…勝手に持って行ってくれ」スタイル

■ブース装飾

全体はこんな感じであった。壁面をタペストリーとポップで埋め、通路に向けてデジタルサイネージで映像を流しつつ、パンフレットスタンドを設置。

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・デジタルサイネージ

動画を流した。20秒程度の簡単なものだが、けっこう目立つことができた。ちなみに動画はiMovieを使って作った。iMovieは現状、縦長の動画が編集できないらしいので、全部横長の状態で編集して、完成してからQuickTimeで90度回転させた。参考にした記事はこちら

・壁面装飾
クリエポは壁面の装飾がものすごく重要だと思う。
というのも、私自身が2年前にクリエポ会場内を歩いた時、壁以外を見る心の余裕がなかったからである。壁の前に作家さん本人がいると、気まずくて机を見られなかった。私が陰キャであることも要因の一つだが、何よりも商談を欲する作家さんに対峙することがプレッシャーに感じた(感じ方には個人差があると思われる)。

というわけで、自分の壁面は、通りすがりに読み切れるくらいの文言を入れた、タペストリー1枚+ポップ4種にした。そういえば最初、ポップは文字だけにしていたが、くろちろこさんに「そこにも絵入れたほうがいいんじゃない?」と言われたので入れた。

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ブース装飾を決めるために10分の1サイズで設計図を作った。Macにしてからあらゆるものをクリスタで頑張って作ってきたが、流石にイラレを導入した。その後のパンフやポップ作りにも大活躍だったのでよかった。

・タペストリー
最初、イラストのお姉さんのお肌は白のままで、チークとリップを塗るくらいのあっさりした塗りにしていたのだが、くろちろこさんのアドバイスでフルカラーになった。曰く「来場者は、漫画やイラストに普段は触れてないような人もすごく多いから、これじゃ『なんで塗り途中の絵を飾ってるんだろう?』って思われちゃうよ」と。たしかに〜。普段から一貫してあっさり塗りの作風ならばともかく、私はそうじゃない。フルカラーにした。

・フキダシポップ
ここは、もとは「元会社員漫画家」とだけ書いていた。くろちろこさんに「なんかパンチが弱いんだよね。もっと言えることあるんじゃない?」と言われたので、文言を追加。なんとなくキャラが立った感があるし、これを見て話しかけてくれる方もけっこういたので、よかったよかった。

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■その他

・座布団
人様のブログで読んで「へ〜」と思って念のため用意したが、大正解であった。備え付けのパイプ椅子は、ずっと座っていると尻が痛くなる。腰や尻がヤバい人は用意すると良いと思う。

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くろちろこさんが買った福袋に入っていた、フェスなどで役立ちそうな折り畳み式の座布団。くろちろこさんは一生使わないだろうと言っていた。

・不在のお知らせ+貴名受
席を外している間にブースへ来てくださった方からも名刺を受け取れるよう、不在中はお知らせの札と名刺入れを設置した。ちゃんと利用していただけていた。用意しておいてよかった。

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・敷き布
同人イベントでいつも使っている布。後ろにポケットも作ってあるので便利だった。別になくても全く構わないと思うが、せっかくあったので使った。机の下に物を置いても隠れるから視覚的にもスッキリ。

■元会社員漫画家というコピー

以前このツイートを見て、「そうか〜会社員経験があるっていうのもアピールポイントになりえるのかもな」と思った。なので、今回はそれを押し出してみた。
会社員経験があることを推すのであれば、それなりに「きちんとしてる」感があったほうが説得力があると思ったので、できる範囲で手作り感を消すようにした。装飾の費用がかさんだが、そのための施策だったので致し方なし。

後日追記:元会社員感の演出のため、全日程ともジャケットを着てオフィスカジュアルな服装にしていた。「このまま客先に連れて行っても違和感なさそう」とおっしゃる方もいらしたので、プラスの効果があったっちゃあったかもしれない。あと、出展している優しそうな女性に対して、商談でもないのに長々と話しかける中高年男性が散見されたが、私が優しそうじゃないからかびっくりするほど寄り付かなかった。

■プロデューサーくろちろこ

ブース作りでもパンフ作りでも、自分一人でやっていたら迷走しまくったので、友達に相談してはフィードバックをもらっていた。自分一人で考えて「これ良くない?」と思った文言が、びっくりするほど他人には伝わらないものだったりした。一人でやらなくてよかった。助言をもらえてありがたい。途中からプロデューサーと呼んでいた。
これからクリエポに出展する方も、可能であれば諸々の印刷発注をかける前に、周囲の方に意見をもらってみてほしい。

■名刺管理の神ツール

頂いた名刺の入力・管理のため、生まれて初めて名刺アプリを利用した。
https://8card.net/
名刺を写真に撮ったら、自動読み取り+人力補正でデータ化してくれるというやつ。前に勤めていた会社で、コミュ強の営業お兄さんに教えてもらったアプリである。交換した名刺を見ながらメールアドレスを1文字1文字打ち込んでいた頃が嘘のような楽チンさだ。
いろいろ便利なプレミアム会員でも月額480円。自動入力されたメールアドレスをポチッと押せばメールソフトが立ち上がるので、来場御礼メールもサクサク送ることができた(プレミアム機能)。こんな…こんな便利でいいんですか!? 素晴らしいサービスをありがとうSansan株式会社様。
もちろん、名刺データにメモを加えたり、タグを付けたりもできる。愛。最高。ありがとう。私は本当に記憶力がないので、名刺を交換したらすぐにデータ化し、話したことなどをメモした。
エイトは名刺管理機能だけでなくSNS機能もあるのだが、私はまだその機能をあまり触っていない。

■まとめ

出てよかった。
たくさん人に会えたし、商談ができた。商談でなくとも、立ち止まってくださった方が何を探しているのかを伺うことができて、参考になった。
自分がまだ描き慣れてないものや、不得意なものを意識することもできた。

周囲のクリエイターさんとも話せて楽しかったし、昔から見てくださっている方がたまたま私を見つけて、声をかけてくれたことも嬉しすぎた。

これからどんなお仕事ができるか楽しみである。
ありがとうございました!

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