新企画『シャニマスイラストひとくち構図考察』その1

こんにちは。千雪さん、誕生日おめでとうございます。何よりも大事な記念日。

私は写真が趣味で、まずシャニマスに興味を持った部分は「イラストの構図」である。例を上げるときりがないが、特に有名なのが【メロウビートスローダウン】だろう。初めて見たときは衝撃が走り、ひっくり返ってしまった。シャニマスのカードイラストは、主にサポートアイドルにおいて、「主題を中央に置かない」「引きの構図」などを多用している。しかし、「一瞬を切り取った写真」という印象を受ける。漫画の表紙のようなイラスト特有の無理な構図を取らない。放クラはそういった表現も多いが、わざとらしいくらい「あえて感」を出しているように見える。

シャニマスイラストの構図がすごい…。
写真的観点で構図を見てみたら面白いのでは?

ということで、1日1枚。見ていこう。
なお、コミュ内容は考慮しない。

【深染め、いろみぐさ】櫻木真乃

・主題は中央の真乃。
・シートと手すりがリードラインとなり真乃に視線誘導している。
・プロデューサー→真乃→右下の空間の3角構図を取り、安定感がある。
・真乃を中心に、プロデューサーと右側の手すりでシンメトリーになっている。
・真乃の笑顔が最高に可愛い。

さらに注目すると、写真では良くないとされている、「首切り」「串刺し」をしている。
この場合、シートのラインと窓枠が真乃の首と頭を貫く形となり、「縁起が悪い」という理由で非常に嫌う人も少なくない。しかし、シャニマスはそういうこともしてくる。なぜか。
この1枚は、商業利用目的で撮られた写真ではないからだ。真乃はアイドルで仕事として写真を撮られる機会も多いが、この写真は夕暮れ時の電車内でプロデューサーと談笑する真乃を切り取った写真でしかないのだ。考え抜かれた構図の中に、こういった偶然性を上手く落とし込み、「一瞬を切り取る」写真のリアリティを表現している。

シャニマス、おそろしい子…

ていうかコレ限定じゃん。また次回。

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