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脳内PINK vs BLACK大戦争

拳をぎゅっと握りしめた手がジンジンして、ベッドから落ちた腕の感覚までが少しずつなくなっていく夜に噛み付く。薄暗い部屋で眠い目を擦り、おはようと呟く君は夏の幻みたいで眩しかったんだよ本当に。触れられる度にアツくなる心臓を誤魔化すように冷房を強める。冷えた足先がベッドの中で君と追いかけっこしている。寂しかったんだよね、ずっと。何往復もして愛してるごっこするのって残酷で愛おしいから好き。頭ん中のグロいところばかりが真っ赤に腫れ上がって、君に届かなさが夢ならばはやく醒めて欲しい。壊れそうなくらいめちゃくちゃに撫でたら私の心がぶっ壊れた9月の太陽は、思っていたよりも優しくないんだね。別にこれでいいかを繰り返していたら道路の真ん中で命が朽ち果てていく。私は星空を眺めながらはやく連れて帰ってねと小さく呟いて、遠くなる君の手へと吸い込まれた。宇宙、君はそんなものないよと微笑んで心臓がぐちゃぐちゃになる気持ち悪さで辺り一面がネイビーブルーに染まり、また私を捕まえて離さないんでしょ。そうやって、君は、狡くて美しいまま、私の内側のえっちなところばかり触るんだね。私は君に1mmも触れないのにな。を飲み込んで君の白濁したドロドロが注がれる快楽に簡単に堕ちていく。グロい。気持ちいい。私の部屋には「私はあなたに相応しい」を逆さまにした死体が呪いのようにぶら下がっている。君の部屋はただ真っ白で、それが対比のように襲いかかるのが悔しいから君に12本の呪いをかける。君の縁の内側から落ちないようにしがみついていたら、画面の向こう側から今だよ!と指さされ、抜けなくなった棘から目を背けて、今日も愛のフリした手を振り解けずにいる。可愛さとグロさの自覚が終わらないように混ぜて変な色した私と仲良くしようね♥═━┈┈  ♡═━┈┈  ♥═━┈┈ ♡═━┈┈  

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