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夏休みの匂いを忘れない大人でいようね

シルク、敢えてのブルー、黒のリボンとレース、夏の汗を吸ったら深くなるとき君の心臓がボリュームを上げていたね。
嘘みたいな雲が底辺を一直線にしている7月下旬。
君がまるで夕立のような顔をして私を濡らす時、私もまた君を夕立のように濡らしていたい。
君の汗がコロンと転がるから私はそれを1つ残らず拾い集めてしまいました。辞めとけばよかったのになあとか零して拭いての繰り返し。
スーパーの前で命が果てる音がする。
当たり前の日常が戻ってくる感覚に嫌気が差して奥歯を噛んで吐き捨てた血混じりの唾がアスファルトで輝いている。君に幸せでいて欲しい私は2階の窓からラムネの瓶を投げ捨ててみた。そのキラキラに簡単に可愛い〜とか言っちゃう感性に中指立てて生きてやろうね。
正直さ、君と私だけの可愛いでいいんだよね。

今年は地元の夏祭りの花火を見なかった。
山鉾を見上げる人混みを掻き分け小走りで出勤する。
私の、26歳、夏。汚い。綺麗。設定温度26℃ 強風。
下着のまま遮光カーテンを開けたら男子高校生と目が合った みたいな嘘を重ねて生きている。別に誰も見てないよ君のこと。痛い。しょーもな、

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