半透明のドロドロが叫ぶ届かない狂気たち

黒板を悪意で引っ掻く遅れた青春26歳、夏。
キラキラでドロドロ。

ある意味で強い言葉が心を半透明で埋めていく時、ちょっと暑いこの部屋で君の一筋の汗がきらっと輝いていた。宝物。奇跡や運命がちゃんと生きていた証になっている。ここは閉鎖された街。
分厚い本の中を浮遊してたった1行で洗い流された憂鬱に、あまりにも大きな期待をしてしまってはいけないよ。と君が微笑んでいた夏を羨ましそうに見つめる少女が言った言葉は本当だったのかな。嘘であって欲しかったのが私のわがままでいられなくなった時に大人になってしまった、と絶望しながらまた笑いを噛み殺すんでしょ。子どものままで可愛くなれたら良かったのに。君がちょっと気持ちよく垂らした有象無象が私の中で私になっていく快楽に溺れているだけ。本当はダメなことくらい分かっていたのに私たちは堕ちて行くね、深く深く。視界で瞬く鬱陶しさを噛み締めたらスカートの隙間から黒い下着が覗いていた熟した無花果。これは君にだけ渡すからもっと気持ちよくなって欲しいの。君のため、は万有引力のせいであまりにも過重になるならここが宇宙であればよかったのにね。君は私の宇宙に絶対足を踏み入れないのが悲しくて面白いの。海を作るのが武器であればまだ私は作んないであげるけど赤にも青にも染めちゃうよ。だってお前は天使にはなれないって言い切られた人生が、空すら飛べない私をギリ自然分娩で生命誕生秘話。天使じゃない私は君のこと毎日深夜2時の半透明の快楽に堕としてあげる。幸せでいてね。

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