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【 デザフェス・クリマ 】 対面イベントに向けて準備できることをベテランクリエイターに聞いてみた

こんにちは、こんばんは。
エンノシタのワタナベです。

今回の記事は番外編。
対面イベントに向けて準備できることをまとめました。

この記事では、基本的な事柄に肉付けできる補足的な情報をご紹介しています。

出展のリアルについては、m.m.m jewelry の真柳茉莉華さんと黒ねこ意匠のmiyakoさんがコメントしてくださいました。
お二人とも経験豊富なベテランさんです。

ジュエリーとイラスト。
異なるジャンル同士ではありますが、共通項が非常に多くありました。
そんな点も踏まえてお読みいただけると面白いと思います。
デザフェス、クリマなども近づいてきていますので、参考にしていただければ嬉しいです。

以下の内容をご紹介しています。

● 作品を準備するにあたって
● コロナ禍での変化
● 大事な持ち物
● 意識していること
● 素朴な疑問Q&A
● まとめ

ちなみにエンノシタが基本の「き」として参考にしている本はこちら
ステップアップの順序や抑えるべき法律についても分かりやすく説明されています。


作品を準備するにあたって

新作を用意する。
・天然石など、シーズンに合わせた作品を準備。
・単価が高いためたくさんは作らないが、新作一点だけの状態にはしない。
<m.m.m jewelry>
新作は必ず用意する。その場でしか見れないものを作っている。
腐らず保管もできるのだから作るに越したことはない、という気持ちで。
業者が間に入ると時間が掛かることを念頭に、作品は2ヶ月ほど前から準備している。
<黒ねこ意匠>


コロナ禍での変化

・マスクや手指消毒が当たり前になったことにより、大ぶりな耳飾りや指輪が動かなくなった(売れなくなった)
・邪魔にならない小ぶりのアイテムが動くようになった。
 マスクで血色が悪く見えやすいので、耳周りに赤いワンポイントとなるアイテムをご案内している。
・顧客様との関係がより密になった。
 会場近郊にお住まいの顧客様には、BCCではなく1通ずつ顧客様に合わせたメールを送っている。
<m.m.m jewelry>
・通販やクラウドファンディングにも挑戦する時期だった。
<黒ねこ意匠>

マスクありきの接客を考えるのはジュエリーならでは。興味深いです。
出展の機会が減ったこと以外にそこまで大きな変化はない、とmiyakoさんは言います。


大事な持ち物

・A0サイズのポスター
・ぶなしめじ
・机の高さ調整グッズ(机は会場で借りる)
<m.m.m jewelry>

周囲から浮くくらいの世界観は、お客様との会話のフックになると茉莉華さん。
他出展者との差別化を図り、百貨店出展とそっくり同じレイアウトにしているそう。
親近感を感じられるブースにすることも意識しているのだとか。
ちなみに、ぶなしめじは生。ご本人はいたって真面目。
なんできのこなの?!という方、理由はm.m.m jewelryの作品をチェックすると分かりますので、是非ご覧になってみてください。

・ろびんちゃんの大判看板
・机は借りず持参。
・作品は数に余裕を持たせる。
<黒ねこ意匠>

黒ねこ意匠のレイアウトは雰囲気重視。
荷物は非常に多いけれど、残った作品は持って帰れば良いという気持ちでいるのだとか。
車での搬入出ができないイベントが出てきているので、参加そのものや荷物をどうするか検討中とのこと。

イベントの出展は計画的に
Q&A をよく読んだ上で計画を立てることが重要です。

デザフェスとクリマは以下のようにまとめられていました。

早期搬入や車での搬入出、宅配便搬入が可能かどうかも要チェック。
持参する持ち物に大きく影響します。


意識していること

Twitterのお品書きと価格表記を忘れない(お客様が予算計画を立てやすい)
・イベント前日に夜更かしをしない。
・相手への敬意と近づきやすさ。
 自身の見た目が怖いと思われやすいため、適度にフランクに。
買ってもらうことよりも、お客様に楽しんでいただきたいという気持ち
・エリアマップやおすすめも併せてご案内する。
絶対に座らない
・お客様が商品を手に取って見ているときにじっと見つめない
 他のことをして、埃を取ったり時々ちらりと見る程度にとどめる。
・ハプニングも笑いに変えてしまう余裕を持つ。
<m.m.m jewelry>

イベント当日の全資金を一枚の封筒に入れておられるお客様もいらっしゃるのだとか!
この方は自分のブース目掛けて来てくださっているのだ!と思うと、茉莉華さんは胸がきゅうっとするのだそうです。

エゴサーチ
 まめにお返事やいいねをしたり、お客様のタイムラインを追いかける。
・Twitterでの事前告知
・いつでも笑顔
・周囲のブースへの挨拶、差し入れ
・ブース前を通ったお客様にもお声掛けする
・老若男女問わず丁寧に接客する
・丁寧な説明をする。
・手間を惜しまない。
絶対に座らない。だらっとしない。
・ポジティブな売り場にする。
・来場者もイベント参加者もスタッフも、全員お客様という意識。
<黒ねこ意匠>

Twitterはお客様と相互にwin-winになれるツール、とお二人。
1ヶ月ほど前から告知を始めるそう。
イベントとTwitterは非常に親和性があるようです。
お客様へのアナウンスをリアルタイムで届けられるのも便利ですよね。
会場までの道中のツイートで、お客様とワクワクを共有するのを忘れずに。


素朴な疑問Q&A

Q 今でも緊張しますか?
A 何度出展しても緊張する。

安心している日に限ってとんでもない忘れ物をしたりするので、程よく緊張している方が良いそうです。油断禁物。

Q 準備にはたくさんお金が必要ですか?
A 掛けようと思えばいくらでも掛けられるが、お金を掛けずできることもたくさんある。
Q 特に印象的な失敗は?
A 在庫切れを起こしてしまったこと。
 お客様を残念な気持ちさせてしまったことが申し訳なかった。
<黒ねこ意匠>
A 座ってお客様を待っていたこと。
 その日はお客様の立ち寄り回数も少なかった。
<m.m.m jewelry>

下から見上げられて接客のスタートを始められるのは、確かに威圧感があるかもしれません。盲点かも。

Q お客様がたくさんで手一杯になってしまったとき、どうしていますか?
A 待ってほしい時はそう伝える。
大抵お優しいので待っていただける。
ブースにいるお客様全員に聞こえる(伝わる)ような声量で話すこともできる。
迷っている方にはサンプルをお見せすると良い。
Q どうしてノウハウをオープンにできるのですか?
A それが自分にも周りにも良く作用するから。
最終的に自身の活動を支えることにも繋がる。
業者さんにもフィードバックを返すようにしている。

長期的な視点でのコメント、さすがベテランさん!と思いました。
自身の作家活動を支えてくれる方々への感謝は、良い関係を築くために欠かせないのですね。


まとめ

いかがでしたしょうか。

入念な準備とイメージトレーニング、基本の積み重ねがイベント出展の肝ということが分かりました。
ぶっつけでなんとかはならないということがよく分かります。

異なるジャンルながら共通項がたくさんあり、しかも難しすぎないのは個人的に意外だと感じた点です。基本的なことの積み重ねなのですね。
お客様に楽しんでいただきたいという気持ちは、ガツガツしすぎずお客様とコミュニケーションを取る心の余裕にも繋がるようです。

ブース(=自ブランド)の差別化は非常に重要ということも分かりました。
準備や心掛けの出来は、良くも悪くもお客様にもしっかり伝わります。

SNSのまめさもファン獲得のために大切です。
お客様が予算を判断したり、購入の目星をつけやすいようにきちんと発信する、という点には、なるほど!と思いました。
お客様目線、大事ですね。

ブランディングを意識し、お客様との距離感を縮める工夫も必要。
自分が来場側の立場だったらどうか、自分ならどうして欲しいかという目線がポイントなのですね。

共通点が非常にたくさんあるということは、誰しもがチャレンジできるということだと思います。

未だ思いっきり動きにくい環境下ではありますが、時間を掛けて用意しチャレンジすることには、間違いなく大きな意義があります!

この記事がご覧くださったあなたに役立ちますように。
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お話しくださった茉莉華さん、miyakoさん、貴重なお話を本当にありがとうございました!


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