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風刺系の仮面を被ったB級名作映画「ザ ハント」


このポスターは確かに不気味

トランプ大統領になんやかんや言われたという問題作。
主人公を含む12人の男女がわけもわからず急に森の中で目を覚ます。
そして急に銃撃。12人の男女にも武器は渡されている。

どうやら富裕層が人間狩を楽しむマナーゲートってのに強制参加させられてるっぽい。ってな話。

残酷な描写がそこそこ多いので無理な人には無理ですが、正直めちゃくちゃ面白い。評価は低いけどね。冒頭の20分くらい(森の中のシーンの冒頭)くらいまでぜひ見てほしい。そこまで行ってハマる人は一気に最後まで見れると思います。

ほら、設定的にはあれですよ。バトルロワイヤルとかハンガーゲームとか、キューブとかもそうかな。シチュエーションホラーというかなんというか。不条理系の作品ですが、この作品が他と一線を画すのはなんといっても主人公の魅力です。
まず誰が主人公なのか中々わからないんですが、分かってからの加速感が凄まじいです。

演じるベティギルピンは口をずっとへの字に曲げたまま、不機嫌かつちょっとサイコな感じ。しかもめちゃ強い。というかやることに躊躇がない。
お決まりの引退軍人という設定もくっつけてやりたい放題です。

ストーリー的にはちゃんと理由づけもオチもあるんですが、それを風刺だなんだと楽しむと言うよりはジェットコースタームービーという認識で見た方が良さそうですけどね。移民いじりとか際どいものもかなりありますが・・・。もちろん風刺としてもかなりパンチの効いたものばかりなので、その辺も楽しめます。
ただし、青筋立てて真面目に見るものでは決してないとも。
ファイナルディスティネーションとかあのシリーズみたいなものです。

なぞに着物着てて突っ込まれるシーンがありますが、これもセレブいじりなんだろうか。
個人的には主人公がわかるまでの森の中での流れ、大使館職員やドンとのやりとりなど何度見ても笑わせてもらいます。

風刺映画風B級映画、というのが一番しっくりくるかなあ。

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