山口二歳児救助で思ったこと

山口県の周防大島(すおうおおしま)で二歳児を救助された尾畠春夫(おばた はるお)さん(78)に対してネットでは賞賛ばかりが目につきます。

これに対し、私も賞賛をしつつ、違和感を感じています。

普通日本では、名も無き素人の参加は『混沌』を呼び込むものとして嫌われます。
「専門家に任せておけ」だとか、「素人がしゃしゃり出るな」だとか、「捜索の邪魔をするな」だとかの罵詈雑言の嵐になりがちです。

今回は、どうやら、開始20分で解決という早さが決め手となっているようです。
ある意味、結果オーライの日本らしい反応だとも言えます。

例えば、このニュースに感化されて、「俺も老後はじっとしていないで人助けをしよう」という78歳が増えることを、あなたは素直に喜べますか?

このかたは、以前にも迷子の子供の捜索をした経験が、今回の異例のスピード解決につながったということで、誰でも始めは素人だということが分かります。

私個人は、今回の件で、「ボランティアが捜索を手伝ってもよい」「ボランティアがスピード解決することもある」という共通認識を作ったことも、この方の功績にしたいと思っています。


また私は、同じ意味合いで、スタップ細胞のときのネットの動きも評価しています。


日本はもう少し正規以外のルートを持ってもよいと思っている私は、そういった面から、こういったニュースたちを評価しています。

たぶん、日本で何か新しいこと、前例の無いことをするには、「早い結果」かつ「正しい結果」を出す必要があるのでしょう。

減点主義の日本では、チャレンジでは評価されず、結果で評価されるところが辛いところです。


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