干物女、バイクの免許を取る #11 「試乗と公道デビュー。」

免許取得記事をアップした矢先ですが、さっそく続きです。今日はバイク屋さんで試乗の予約をさせてもらってたので、それに行ってきました。
我ながらだいぶバイクに対する語彙力(知識ともいう)が増えたなって思うので、暇で物好きの方がいらっしゃったら、ぜひ、シリーズ初回第2回の記事で私がバイクに初めて触れたときの語彙力のなさと比べながら見てみてください。

形から入るオタク。

入荷さえ間に合っていれば(前回記事参照)本当はお盆中に納車してもらおうとか思っていたので、バイクに乗るのに必要なものはお盆に間に合うように色々と買い揃えていました。
教習で買ったグローブ以外に、ヘルメット、ジャケット、パンツ等々。

ジャケットやパンツは、プロテクターが入っていながらファッション性もあるような女性向けのブランドがあるんですね。
とりあえず最初なので旧作で値下がってるものでデザインが許容できるものを通販でポチっていたのですが、いわゆる「バイク乗ってます!」って感じのいかつさはなくて、普段着に馴染むので結構気楽に着れました。

ヘルメットはお店で勧められたものを買ったんですが、わかる人にだけわかるさりげない痛グッズ化をしたかったので、カッティングシートを買ってぺたぺたしてみました。

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これがやりたいがためにマットブラックのヘルメットを選びました。個人的には結構きれいにできたんじゃないかなって満足してます。周りから見てどうかは知りません。オタクの世界は自己満足。

そして運転にある程度自信が持てるようになるまでは、初心者仕様にしておくことにしました。

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便利なんですよ、これ。バイクにも使えるステッカータイプだし、小さめサイズだし、フロント・リア・ヘルメットに貼れるように3枚セットになってるんです。
私は身の安全を優先したいので、周りの車に混じって自然に運転できるようになるまでは多少見た目がアレでも初心者アピールを続けようと思ってます。

いざ、試乗へ。

そんなこんなで買い揃えたものたちを携えて、バイク屋さんに試乗へ。
今日は乗って帰ってくるわけではなかったので自転車で行ったんですが、ヘルメットって大きいんですね。ジャケットと一緒にカゴに入れるつもりが、ヘルメット単体でカゴが満杯になりました。
ジェットでこれなんでフルフェイスは入らないですね…。

卒検から2週間経っていたし、初めて乗るPCXだったのでだいぶ緊張の面持ちでお店へ。
レンタルバイクもやってるということで、レンタル用の車両をお借りして試乗させてもらう予定になっていました。赤の試乗車はないらしいので、ブロンズのPCXに。

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……うーん、ブロンズも引き締まった色でかっこいい!

いつもの店員さん(度重なる来店で馴染みになりました)に扱い方の簡単な説明を受けて、出発の準備へ。
そこで告げられる驚きの注意事項。

「このPCX、これからレンタル車として使い始めていくもので、まだ全然走ってない新車なんですよ」

タイヤの皮むき(※)すらもまだ終わってないので…とのことでした。そしてなんと、走行距離は驚きの2km
整備工場から店頭までの移動しかしていないらしいです。裏を返せば、今度新車を買おうとしている私にとっては、買いたての状態が体験できるいい機会ということ。
※皮むき…出荷時のタイヤについている油などのコーティングを、ある程度走ることで削ぎ落とすことだそうです。

近隣の道を20分程度走ってきてOKということで、自宅付近も試乗コースに入っていたので、馴染みの道を走ってくることにしました。
ジャケットを着て、ヘルメットを被って、いよいよPCXにまたがって、店員さんのお見送りを受けながら出発。

試乗の感想。

まず一言いいですか?
めちゃくちゃ乗りやすいですねこのバイク。びっくりした。
比較対象が10年以上前の型式の教習車なので差がつくのは当然といえば当然なんですが、それにしてもすごく乗りやすかった。絶対これ買うわ。

ざっと思ったことを書くと、
発進がスムーズ。アクセルをゆっくり開くとそれに合わせて、変な勢いとかつかずに滑らかに発進してくれる。教習車はガクンってなって怖かった。
加速もスムーズ。「頑張って加速してます~~!!」感がなくて、自然に加速してくれる。いい意味で、気付いたら必要な速度まで上がってる感じ。
車両の大きさと重さを感じさせない軽快さ。125ccの中では大柄なのに、スイスイ走ってくれて全く重くない。曲がるときもすごく軽やか。
ブレーキも滑らか。これも教習車では大なり小なり最後にキュッと止まる突っかかりみたいなのを感じたんですが、それが全くなかった。

トータルの感想としては、初心者の下手な運転でもすごく上品に走ってくれるバイクだなぁと思いました。見た目はコワモテだけど、下手な運転に表れがちな荒っぽさを全部吸収してくれる優しさを感じました。
こういう違いとかってバイクに慣れた人しかわからないものだと思ってたんですけど、素人なりに感じるものってあるものなんですね。

ちなみにその他感想。
ウィンカースイッチは慣れが必要。昔のホンダ車からホーンスイッチとウィンカースイッチの位置が入れ替わったらしく、気をつけてはいたんですが試乗中に1回間違えてクラクション鳴らしました。PCXユーザーには結構あるらしい。気をつけます。
広い道だと35km/hくらい余裕で出せた。狭い教習所だと怖かったのに、外出ると結構大丈夫なものなんですね。逆に、変な慣れ意識だけが先行しないように気をつけないとと思いました。
ヘルメットのシールドは必要。風を受けて走ってみたい気持ちもあったんですが、あの風をそのまま受けたらドライアイの私は確実に目が死ぬ。

ということで、教習所卒業から2週間のブランクはあったものの、乗るにあたっての不安はすべて払拭してくれるいいバイクでした。初めての公道はどうすればいいか悩むところもちょっとはあったけど、周りの動きを見つつ慣れだなって思えました。(もちろん、安全第一の前提で)

なんというか、試乗とはいえバイクに乗って道を走ってる自分をふと客観的に見た瞬間があって、「あぁ、免許取ったんだな、私…」って謎の実感と感慨に浸る時間がありました。不思議ですね。1ヶ月ちょっと前はバイクのこととか何も知らなかったのに、今は道に出て走ってるなんて。

ちなみにヘルメットとジャケットのベンチレーションもしっかり機能してくれて、真夏でもとりあえずこれ使えば大丈夫そうだなって手応えが得られました。

まとめると試乗してよかったし、とっても楽しかったです。

愛車に会えるのは。

一応、8/18にお店に届いて、そこから整備・パーツの取付などがあって、一週間後の8/25には納車してもらえそうって運びになりました。
乗る前の心配事は解消できたし、もうワクワクの一心だけで待ってられそうです。

次回予告。

とりあえずこのシリーズタイトルでは納車までということで、次回が最終回になると思います。無事に納車されたらその子をご紹介して、それをもって「干物女、バイクの免許を取る。」シリーズの締めとしたいと思います。

ということで、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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