干物女、バイクの免許を取る #0.5 「近い将来、お世話になります。」

昨日の今日でって感じはすごいけど、昨日人生で初めて触ったバイクの感触を思い出したら、いても立ってもいられなくなってしまいまして。
近所のバイク屋さんに出向いて話を聞いてくることにしました。

まだ教習も始まってないけれど。

車種については教習所に申し込む前からいろいろ調べていて、なんとなくアタリはつけてました。何せステイホームが長かったもので、調べて妄想を膨らます時間だけは豊富にありましたから。

いろいろ考えに考えた結果、私の中ではホンダ・PCX(赤)が第一候補に。ただ、いかんせん身長が身長なため足つきに自信がなく、ネットでいくら記事を見たところで結局自分で試さないとわからないため、あわよくば現物にまたがらせてもらおう…それが一番の動機でした。

免許を取る前からバイク屋さんに行くことは実際結構あるようだったので、一応有識者に意見を聞いたり、ネットの口コミを見たりして、「本当に行っても大丈夫そうだ」と確認してから向かいました。

びっくりするほど親切な店員さん。

軒先にずらりと並ぶスクーターを見ながら(その中にもPCXがあった)恐る恐る店内に入ると、お店の中にはおそらく中型以上であろういかついバイクばかり。
「これは外のを見ることになるのか…?」と思いながら挙動不審に中と外をキョロキョロしていると、店の奥から店員のお姉さんが。
陰キャなりに精一杯、「これから免許を取るので、取ってから乗る車両を見てみたくて来ました」と説明すると、お店の2階に案内されました。
階段を上がると125ccのバイクがずらり。
フロアの奥には、私が散々ネットで写真(と路上で人のもの)を見た数々のバイク達が…!(ここで内心かなりテンションが上がる私)

私「一番気になってるのはPCXなんですけど、ちゃんと足つけて乗れるかどうか心配で…」
お姉さん「じゃあまたがってみます?」
私「い、いいいいいいいんですか!!?!?」
あまりにもあっさり乗せてくれた。
このあたりの裁量はお店によって大きく違うというのをネットの前評判で見ていたので、近所のお店がここでよかった…とこの時点で安堵してました。

君が未来の相棒か。

肝心のPCXの足つきは、浅めに座れば両足でもまあ足の親指の付け根くらいは接地するので、なんとかなりそう。
お姉さんいわく「停まるときはだいたい片足しかつかないし、それだけ足がついてれば問題ない」とのことでした。
にしてもでっかいですね、125ccのスクーターって。これまで自転車しか乗ったことのない私は、昨日の教習車に続いて今日も、その幅のゴツさ、重さ、車体の長さにびっくりしっぱなしでした。
座って後ろを見るとまだまだシートが長~く伸びてるし。(タンデム可なんだから当たり前)

最初に白にまたがらせてもらって、なんだか車に乗ってるみたいな色合いだな…と思っていたんですが、その次にお目当ての赤にまたがらせてもらうと、赤の中でも私の好きな系統の色で、なんとも言えない落ち着きを感じました。(ガラケーやスマホで赤を選びがちな私が、よく使っていた色に似てた)
見た目のかっこよさもさることながら、乗ったときの安心感というか、なじみのある色合いで、必要以上に車体の大きさを感じることもなくて、「ああ、この子なら乗れそうかも…」と、かなり前向きな感触を覚えました。

その後は、ほかの125ccの車両や、参考程度に50ccの車両もまたがらせてもらいつつ、お姉さんにいろいろ教えてもらってました。
で、私が原付経験ゼロのまま小型を取ろうとしてる話をすると、理由を聞かれました。

そもそもどうして小型二輪を取ろうとしているか。

「外出自粛が明けたら外に出たい!けど自転車で遠出はしんどい!」が動機でした。当初は50ccの原付にしようと思って、問題集を買って勉強し、ほしい車両もだいたいアタリをつけてました。
が、公道経験ゼロの私が、一発本番の学科試験と1時間程度の技能講習だけでいきなり公道に出るのはめちゃくちゃ怖いなと、考えれば考えるほど思うようになって。
実際、自転車でいつもの道を走りながら原付を運転している気持ちになってみて、「ここの交差点は二段階右折の必要があるか」とか「ここにはこんな標識が立っているからこうで」とか考えていたら、本当に頭こんがらがってきて、こんな状態で公道にはとてもじゃないけど怖くて出られないと思ったわけです。

「だったら、多少時間とお金がかかっても教習所でみっちり教えてもらってから、制約のない小型二輪で公道に出たほうがいいだろう」

さすがにここは、手軽さよりも自分の身の安全を取るべきところだと思いました。

…なんて話をしてみたら。

お姉さんから「めちゃくちゃしっかり考えてはりますねぇ!!」と驚かれた。逆にみんなもっと軽率に乗るものなんですか、バイクって。
気を張らないとリスキーな部分も多そうな乗り物に思えますけど。

そんなこんなで、本当にいろいろなことを教えてもらいました。
・車種による形状の違いと、それによって出てくる乗り心地の違い。
・PCXについてるいろいろな便利機能。
・購入後、教習車との違いで乗り方に戸惑ったときどうすればいいか。(納車時にお店でサポートしてくれるらしい)
・購入後のメンテナンス。どういうタイミングでお店に行けばいいか。
・PCXのセンタースタンドの立て方。(コツを教えてくれて、実際に何度かスタンド立てもやらせてもらった。できた。お姉さんいわく、「教習でもこのコツさえつかんでおけば余裕ですよ♪」)
…などなど。

お店に来る前にネットで見ているだけではわからなかったことを補完してもらったり、実際に買った後にどうやって車両を維持していけばいいのか教えてもらったり、いろいろ話を聞いてもらったり、気がついたら1時間くらい経ってました。
今日の時点ではまだ一銭もお金を出してないただの見物客なのに、そんな私にも懇切丁寧に案内してくれて、かつ、お店のサービスもしっかりしていることが窺えて、いいところだなって思いました。ここで買います。

ありがとうございました。

そんなこんなで約1時間、実車の感触やメンテナンスのことなど、「スクーターを買う」ことを具体的に実感できる濃密な時間を過ごさせてもらいまして。最後に車両の写真を撮らせてもらい、またがったところを記念撮影してもらい、パンフレットをもらって退店しました。

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お姉さんは「ぜひまた来てくださいね!教習頑張ってください!」と超にこやかに送り出してくれました。本当にいい人だ。

まだ動かしたこともないし、お店に行くのは教習が始まってからにするべきかな…と思っていましたが、今日行ってよかったと思ってます。
バイクのことが現実味を帯びてきたとか、教習のモチベーションアップにつながったとか、未来の相棒が見つかったとか、これからお世話になるお店が無事見つかったとか。

今日のことを糧に、来月からの教習頑張ります。
まだあと2週間始まらないと思うと、だいぶ待たされてる感は出てくるけど…そこは、ほかの楽しみと合わせて乗り切ることにします。

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