干物女のクルマ日誌 #4 「試乗からの…」

こんにちは。
アポなしでディーラーに突撃してから約2週間。試乗当日になったので再びディーラーに行ってきました。

すごい色

今日は予約してあったので堂々とお店に入れました。
受付の方に予約していたことを伝えて、席に通してもらい、営業マンのお兄さんが来るのを待ちます。
(前回と比べるとだいぶ堂々と「お客さんらしく」振る舞えたと思います!)

お兄さんが来ると、傍らに若いお姉さん。
研修中の新人さんだそうで、勉強のため、今日のやり取りにはずっと同席していました。そういえば5月ですし、そういう時期ですよねぇ。
フレッシュでほっこりしました。

さて、まずは希望色の個体とのご対面。私の目当てはポリメタルグレーメタリックです。
車両確保の都合で試乗車はポリメタとは別の色になったと言われていたものの、整備中のポリメタのマツダ2を見せてもらえることに。

いやあ、実物めっちゃいい色ですね!!!!!

デザインコンセプトが塩ビ管(!?)という斬新な着想のカラーなのですが、光の当たらない部分はヌルッとした塊のような佇まいなのに対して、光が当たると恐ろしいほどの光沢と深みが出ます。
一見するとただの青みがかったグレーですが、地味なように見えて、光の加減によって表情が多彩に変化する、すごい色です。マツダの色づくりはすごいですね、本当に。
ただ、正直言うとマツダのHPに載ってるポリメタの画像は本来の色の良さが全くと言っていいほど出ていないので、もったいないと思います
レビュー記事・動画とか中古車の写真とかで見て、私も初めてこの色の良さに気づいてドハマリした感じでした。

語彙力がなくて「いい意味でなんとも言えない色」とか言ってしまったんですが、後から考えたら「言葉では言い表せない」とか、なんかもうちょっと気の利いた言い方ができればよかったなと思いました。

いざ試乗

ということでポリメタの個体との対面が終わって、次は試乗です。
用意していただいたのは2023~2024年あたりの年式の、15Cというエントリーグレード。
グレードによって装備に違いはありますが、同じガソリン車であれば動力系や操作系(って言い方で合ってるでしょうか)のフィーリングに違いはないようなので、純粋に「年式が進んだことで感触が変わってしまっていないか」を確かめるために、乗らせていただきました。

初心者マークを貼って、助手席にお兄さん、後席に研修のお姉さんを乗せて道に出ます。
教習以外で人を乗せて走るのは初めてなので、めっちゃ緊張!!!!

…したんですが、お兄さんいわく「全然ちゃんと運転できてますよ」とのことだったので安心しました。
これまでに会ってきたお客さんの中には、本当に運転が危なっかしくて途中で運転を強制交代した人もいたそうです。どんだけひどいんだ…。

肝心の乗り心地ですが、緊張しててあまり感じる余裕がなかったものの、カーシェアで乗ったときの「違和感のなさ」は変わりなく、非常に乗りやすかったです。
ステアリングの重さ、ペダルの位置・感触、シートのフィット感、その他諸々。どこを取っても私の好みに合っていて、気持ちよく運転できました。

運転しながらテンションが上がって、「ほどよくうるさい(ロードノイズを拾いやすい)ところが好き」とか「あえてのサイドブレーキが手引き式なのが好き」とか、褒め言葉なのかそうじゃないのかよくわからないことをお兄さんに語っちゃいました。
でも実際、静かすぎるのは私は不気味だなぁと思ってしまうので、エンジン音とかタイヤの音とかをほどよく拾ってくれるのが心地良いです。テレビの砂嵐の音を聞くと落ち着くのと似た心理ですね(この話って若い人に通じるのか?)。

20分ほどの試乗を終えてお店に戻ると、生産のスケジュールを踏まえた納期の話などなど。
ひとしきり話が終わって、「あとはサインしていただけたら発注に入れますよ」みたいな空気に。

……ん??

いや、買うつもりで来てるんでその流れはまあ、それ以上引き伸ばす要素もないですし、いいんですけど。
まだ定価(?)を提示されたままなので、えっと、それは……

突然始まる価格交渉

ほかに質問や気になる点は?みたいに聞かれたので、ちょっと考えるそぶりを見せてから、「うーん…やっぱりあとは、懸念点は費用ですかね……」と切り出してみます。
するとお兄さん、協力的な姿勢を見せてくれつつ、「上に確認してきます」と一旦引き上げていきました。

おそらく「演出」の時間もあるんだろうなと思いつつ、待つこと数分。

お兄さんが提示してくれた値引き額は、マツダ2の値引き相場から見ても、結構渋めでした。
さすがにこれを一発でOKとは言いにくい…うーーーん……と頭を抱えて、(あまり人に自分の要望を伝えるのが得意ではないんですが、頑張って)「……もうちょい、いけませんか?」と伝えてみたところ、少し逡巡したのち、お兄さんはもう一度奥に引き上げていきました。

再び待つこと数分。お兄さんが戻ってくると、ちょびっとだけ値引きを上乗せしてくれました。
ただ、それでも相場からすればかなり渋いほう。どうしようかと首をひねっていると、「通常よりオプションが結構少なめなので…やっぱり、お値引きもちょっとしづらくて…」とお兄さん。
ドラレコ・ETC・フロアマットを社外品にする気でいたので、オプションがナビ・リアスポ・サイドミラー(色替え)のみ。確かにそれでは…ということなのかもしれません。

ということで、ちょっと様子見がてら、ドラレコ類の持ち込み工賃について相談。しかし、持ち込みとなれば案の定お兄さんは渋い顔。

さあどうしたものか…と考えつつ、ここでドラレコを純正オプションにした場合の値引き額について聞いてみます。
社外品よりはもちろん高いものの、そこそこの値引き額が提示されました。

そうなったら、ETCも聞いてみよう。
こちらもまずまずの値引き額が提示されました。

ふむ…これでお願いするか…いや、でももう一押し足りない気がする…と悩んでいたら、お兄さんが一言「こう言うのもなんですけど、オプションはつけてもらえばもらえるほど値引きできます」的なことをポロリ。

私「じゃあ、例えばなんですけど…キーシェル(スマートキーの色替えパネル)とかちょっとほしいなと思ってて…」

お兄さん、結構あっさりと値引いてくれます。
さらに、振りのように「フロアマットはつけないんですよね?」と聞いてきます。
フロアマットは社外品がだいぶ安いしそれでいいかなと思っていたので、そう答えると、なんとお兄さんのほうからフロアマットを半額くらいでつけてくれると提案。さらにガソリン満タンも提案してくれました。
え、いいんですか?

結局、全部を社外品で揃えるよりは多少高くなるものの、納車時に装備してもらえること、用品店ではなくディーラーの作業でつけてもらえること、用品店に行く手間が省けること、社外品と比べたときの品質…などを考えると、これだけ引き出せたなら十分なんじゃないか、と納得できました。

(オプションの追加の話を始めてからはお兄さんは一度も奥に行かず、全部お兄さんの裁量でした。多少の演技はあるでしょうが、口約束で提示してくれた金額を実際に計算してから、「ちょっと(値引き)やりすぎちゃったかな…」と繰り返し言っていたくらいだったので、結構頑張って値引きしてくれたのかなという感じでした。額は伏せますが、下取りなしの値引き幅としてはかなりいい感じになったと思います。)

そして、「その代わり…」ということで、お兄さんから1点だけお願いが。
現金一括で買うつもりだったんですが、「繰り上げ一括返済でもいいので、形だけローンにしてほしい」と頼まれました。
繰り上げれば割賦手数料は数千円もかからない程度、とのことだったので、それを承諾し、繰り上げ前提でディーラーローンでお願いしました。
実際どうなのかわからないですが、交換条件を出されるってことは結構本当にギリギリまでやってくださったんじゃないかなという気がします。初心者なのでわからないですし、あくまで想像ですが。

そして…

さすがにここまでお兄さんが頑張ってくれたなら、もう頷くしかないでしょうと。

そういうわけで、車、契約してしまいました

マツダ2の15 SPORTというグレードの、ポリメタルグレーメタリック。
ガソリン車で選べる中では一番高いグレードです(最上位はディーゼル専用)。
駐車場が8月半ばからしか使えないことと、ちょうどバイクの保険が8月下旬に更新を迎えることとがうまく噛み合ったので、8月下旬の納車予定で進めてもらうことになりました。

今回はバイクのときと違って、免許がもうあるので話が早かったですね。
勢いで行動する癖で、人生最大の買い物記録を更新してしまいました。

でも、変な話ですが、仕事でメンタルを消耗しきっててどうにも毎日面白くないな…と腐っている部分はあったので、そんな自分に「もっと楽しんでいこうよ」と、この買い物を通じてエールを送るような気分もあります。
楽しいカーライフを送れるといいですね。
(最悪、バイクと同じように「持ってることが楽しい」になる覚悟もありますが、それはそれで「所有することを楽しむ」でもいいか、と思ってます。気持ちが満たされるなら。)

ということで、3ヶ月後が今から楽しみです。
まずは書類やらなんやら、手続きを進めないとですね。その手間も楽しむ余裕を持っていきたいと思います。

てなわけで、いきなりの契約しちゃいました報告でした。
このあとはまた、納車までの間は、カーシェアで面白いことがあればその記事を、なければ契約の体験記とか、納車報告(3ヶ月先ですが)とか、そんなタイミングで記事を更新できればと思います。

では、今日はこんなところで。

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