【詩】反射

 疎水沿いを歩く。水面に反射する日の光が眩しい。テクテク歩くとキラキラが後をついてくる。

 駐車場に停まる知らない誰かの車にもやはり陽の光が降り注ぎ、その反射が私の目に届く。悪くは無い。夏らしい。

 巣の中の子たちに餌を与えてすぐに飛び立った燕の背。陽の光がその背に力を与えているようだ。あたたかい。力強い。

 電車から見る川面にも反射した光が煌めく。何かが降り立つステージのよう。ずーんと電車が走り、キラりとしたステージが追いかけてくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?