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まじすと11h決勝大会 紫黒蔽 VS はれのちしとど

はれのちしとど

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ぞんび氏曰く「試合のポイントを抑えるのが上手いプレイヤー」らしく。正確なダメージ計算が持ち味のようだ。

紫黒蔽(しぐろへい)

G1

エスパーミッドレンジのはれのちも満足のいく7枚でスタート。お互いパワフルなカードをふんだんに詰め込んだ3色デッキとなっているが、シナジーの目指す先に差異があるためお焦点が合うのかどうかに注目しよう。

《さびれた浜/Deserted Beach(MID)》
《ラフィーンの塔/Raffine's Tower(SNC)》とお互いにタップイン処理からスタート。
2マナをオープンな状態でエンドする紫黒に対して《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》を送り込むはれのち。

このタフな2マナ生物こそがエスパーの最大の魅力だ。
先行の紫黒は3ターン目に《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》を場に送り出して対応を迫る。《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》までつながってしまうと試合の天秤が大きく傾いてしまう。

そうはさせじと、はれのちも《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》を盤面に送り出し、エスパーのもてるベストプランをひた走る。
謀議によって《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》が4/3となりライフは20対16。

返すターンの紫黒は《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》を先送りしてでも《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》を《勇敢な姿勢/Valorous Stance(VOW)》で処理。サイズが大きくなると火力による処理ができなくなってしまう。
はれのちは次のターンに《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》を《消失の詩句/Vanishing Verse(STX)》で処理。更に《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant(ZNR)》をダンプするがそこには《電圧のうねり/Voltage Surge(NEO)》が突き刺さる。


ライフこそ18対12とはれのちが押してはいるが、《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》を引き込みゲームの天秤が大きく傾く。

《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》を送り込み、ゴブリントークンと併せて2つの宝物トークンを生み出す。手札は《否認/Negate(M20)》《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》と盤石。

《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》で紫黒のライフを8とし、《漆月魁渡/Kaito Shizuki(NEO)》を送り込むがそこには《否認/Negate(M20)》。

返すターン《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》とゴブリントークンのアタックではれのちのライフを6とすると《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》を送り込む。

盤面には6マナしかないが《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》を自在に打てる状態となる。
はれのちはこれから起こることを予期して《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》を前に出さずにターンを返すが、もちろんそこに突き刺さる《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》。

《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》をターゲットにすることで宝物トークンを追加する

はれのち「そこのオパスで………オパスでプレイヤー3点だとどうしようもないかな」

GAME1 紫黒蔽 WIN

G2

先行ははれのち。「先手でこれか」満足はいかなかったようだがゲームは出来ると踏んで7枚でキープ。

紫黒はこの7枚を少し考えてマリガン。

この6枚でスタート。

はれのち→《ラフィーンの塔/Raffine's Tower(SNC)》
紫黒→《嵐削りの海岸/Stormcarved Coast(VOW)》

お互いミッドレンジらしく1ターン目はタップイン処理。
はれのちの2ターンは1ゲーム目と同様《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》を送り込む。

2回のドローを経て紫黒の手札には《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption(ZNR)》と《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》が追加される。

《ドラゴンの火/Dragon's Fire(AFR)》《ジュワー島の攪乱/Jwari Disruption(ZNR)》で幅広い対策がとれるようになる。
《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》のアタック後に《婚礼の祭典/Wedding Festivity(VOW)》をキャストするも、そこはきちんと《ジュワー島の撹乱/Jwari Disruption(ZNR)》。

4ターン目。ドローは《日没の道/Sundown Pass(VOW)》。
4枚目の土地をきちんと引けたことで《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》を無理して打つ必要がなくなる。エスパーの生物は《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》+《ドラゴンの火/Dragon's Fire(AFR)》で処理できるため一見紫黒のペースでゲームが進んでいるようにみえるが………。

だが《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》によりライフは着々と減っていく。2度目のアタックでライフが14となるとはれのちのエンドに《ドラゴンの火/Dragon's Fire(AFR)》で《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》を処理。

紫黒の4ターン目《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》をキャストできるが、それははれのちも織り込み済み。マナがオープンな相手に無策で《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》を送り込んでも仕方無いと《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》をキャスト。
《ジュワー島の攪乱/Jwari Disruption(ZNR)》を手札に《日没の道/Sundown Pass(VOW)》を場に出してアドバンテージ差を広げるが、ここで好機到来。紫黒に青マナが無い!!

はれのちはこのチャンスを見逃さず《婚礼の祭典/Wedding Festivity(VOW)》をキャスト。

めくれたカードと手札がかみ合わない

《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》、《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》を擁しながらも、あらゆる対応札が突き刺さるため紫黒はアクション無しでターンを返す。

相手の対応を迫れる立場となったはれのちはトークンをレッドゾーンに送りこみ、紫黒のライフを13とすると《強迫/Duress(XLN)》で安全確認。
《かき消し/Make Disappear(SNC)》を抜き去ると《漆月魁渡/Kaito Shizuki(NEO)》を場に出し+能力を起動してターンを返す。

《ドラゴンの火/Dragon's Fire(AFR)》をドローした紫黒は《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》を送り込んでライフレースを開始する。
これで次のターンに《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》を引いたときに多くの選択肢を持たせることが出来る。ライフは13対16。

はれのちはトークン2体のみでアタック。《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》を奇襲しないところから除去かカウンターを持っていそうだが、これ以上アドバンテージ差を広げるわけにいかない紫黒は《ドラゴンの火/Dragon's Fire(AFR)》を《漆月魁渡/Kaito Shizuki(NEO)》に打ち込む。
紫黒の手札に脅威が無いことを知ると《冥府の掌握/Infernal Grasp(MID)》で《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon(KHM)》を始末する。

《婚礼の祭典/Wedding Festivity(VOW)》に3つ目のカウンターが乗りプレッシャーがより強くなる。

このままではじり貧の紫黒。待望のドローは《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》。

レガシーからスタンダードまで大暴れな2マナドロー

手札に《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》を加え、リムーブ領域から《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》を盤面に送り込む。

はれのち「打たざるを得ない」

そこに突き刺さる《虚空裂き/Void Rend(SNC)》。

除去があることを見越して《ジュワー島の攪乱/Jwari Disruption(ZNR)》を温存していたが打ち消されないスペルばかりはどうにもならない。

2/2トークン2体のアタックで紫黒のライフ7とするとマナをオープンなままターンを返す。

これ以上好きにさせるわけにはいかない紫黒は再度《暁冠の日向/Hinata, Dawn-Crowned(NEO)》をキャスト。更に《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》送り込み主導権を取り返そうとするが………そこに現れたのは《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror(VOW)》。

《しつこい負け犬/Tenacious Underdog(SNC)》をキャストし、《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror(VOW)》の能力でゴブリントークンを消し去るとどうにもならないと判断し、紫黒は投了。

GAME2 はれのちしとど WIN


G3

実力伯仲の好カードもこれで最後。
ジェスカイオパスの紫黒が先手でスタート。

満足いく7枚をキープする紫黒。
それに対しはれのち「ギリギリやれるかな?」痛恨のダブルマリガンとなった。

《日没の道/Sundown Pass(VOW)》でタップイン処理をする紫黒に対して1ターン目から《強迫/Duress(XLN)》を打ち込むはれのち。
アドバンテージ差が最初からついているため序盤からプレッシャーをかけなくてはならない。

はれのち「ヤなカードが3枚」

そう3枚のカード全てがアドバンテージを生む恐ろしい手札が公開される。とりあえず次ターンにキャストされるであろう《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster(NEO)》を落とす。

続く紫黒のドローは土地。アクション無しでターンを返す。
除去が無いうちにゲームを決めてしまいたいはれのちは《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant(ZNR)》を場に送り込む。

そして次の紫黒のドローも土地。《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》を出す。

相手がまごついている間にゲームを決めてしまいたいはれのち。《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》でさらにプレッシャーを強固なものとする。

《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》が第二章となり溢れ気味な土地を捨てると嘘のように強力な手札となる。

ゴブリントークンに宝物を生成するとそれを生贄に《電圧のうねり/Voltage Surge(NEO)》で《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant(ZNR)》を除去する。

《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》《かき消し/Make Disappear(SNC)》《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》を持っている上に次には《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》が裏返る。

はれのちは《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》でアタックして謀議で《婚礼の祭典/Wedding Festivity(VOW)》捨てる。これで紫黒ライフは14となる。

紫黒ターン。ドローは《反逆のるつぼ、霜剣山/Sokenzan, Crucible of Defiance(NEO)》。
《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》で《否認/Negate(M20)》を手札、《河川滑りの小道/Riverglide Pathway(ZNR)》を場に送る。
《キキジキの鏡像/Reflection of Kiki-Jiki(NEO)》を除去したいはれのちはターンエンドに《魂の粉砕/Soul Shatter(ZNR)》をキャストするも《かき消し/Make Disappear(SNC)》で対応される。

はれのちのターン。《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant(ZNR)》を場に出し謀議と併せてパワーが4となった《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》でライフをつめにかかる。
はれのち「しんどいのは変わってないんだけどな」

ライフこそ有利ではあるが手札の不安は継続中だ。次のターンには8マナに到達されてしまう(可能性がある)ので《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》の不安は常に付きまとう。

そして紫黒のドローは《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》。手札が更に開いていく。ノータイムで《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》を打つと捲れた3枚は………

1ターンに2回の《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》!!

《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》が更なる《表現の反復/Expressive Iteration(STX)》を呼び込み、強いプレッシャーがはれのちに降りかかる。

返すターン、はれのちはパワーが5になった《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》でアタック。紫黒のライフを5とする。

そしてはれのちのエンドに《キキジキの鏡像/Reflection of Kiki-Jiki(NEO)》でゴブリントークンをコピーし、ターンが返ってくる。

2体のアタックで宝物トークンを4つにすると《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City(NEO)》《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》《否認/Negate(M20)》という盤石な状態となる。

《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》の単騎駆けに賭けるしかないはれのちは《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》でアタック!!
そこに突き刺さる《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City(NEO)》。スペルであればなんとかなる可能性はあるが起動型能力はどうにもならない。
再度《策謀の予見者、ラフィーン/Raffine, Scheming Seer(SNC)》をキャストしてターンと返すと、紫黒は再び《キキジキの鏡像/Reflection of Kiki-Jiki(NEO)》でゴブリントークンを作り出す。

通常のドローで《電圧のうねり/Voltage Surge(NEO)》、寓話の第二章で《ジュワー島の攪乱/Jwari Disruption(ZNR)》を捨てると手札に現れたのは追加の《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》(!?!?。

はれのちの手札は1枚!

《電圧のうねり/Voltage Surge(NEO)》で《光輝王の野心家/Luminarch Aspirant(ZNR)》を除去すると追加のゴブリントークンを作り出してアタック!

はれのちのライフは4となる。

万全の状態で《マグマ・オパス/Magma Opus(STX)》を打ち込むとはれのちのも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(TSR)》で受けるが、そこに突き刺さる《否認/Negate(M20)》。

GAME3 紫黒蔽 WIN

ダブルマリガンという悲劇に見舞われたが常に最善を求めてライフを攻め続けたはれのちと、その猛攻を受けきった紫黒。
カード1枚、先手後手少しのズレがあったら勝負はまた違った結果となっていただろう。


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