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学校の授業で得られる英語量

前回は、英語教育を早くはじめた方が良い理由。
英語習得にはたくさんの時間がかかるということについてお話ししました。


基本的な日常会話ができるようになる目安として、およそ3,000時間のインプット量が必要というのは、多くの書籍やネットでも言われています。

このひとつの目標である3,000時間を達成するには、どのくらいの期間がかかるのでしょうか?
学校での学習時間を調べてみました。


■学校等教育関係施設での学習時間

学校教育で学習する時間
○ 小学校:約210時間
     小3・4 週1回 35時間/年
     小5・6 週2回 70時間/年
○ 中学校:約420時間
     週4回 140時間/年
○ 高等学校:約420時間
     週4回 140時間/年


大学に行けば学科によって大きく変わってきますが、小学校から高校までの12年間で学習する時間は約1,050時間ほどしかありません。
※1コマ1時間で計算した場合ですので、実際はこの時間より少ないです。


では、英語教室に通った場合はどうでしょう。

英語教室に通った場合
  週1回×60分=50時間/年
【小学校~高校まで通うと】
  50時間×12年間=600時間

3,000時間達成までに60年かかる

学校の学習時間と合わせても約1,650時間と思っていたより少なく、12年間で目標の半分ほどしか確保できていませんでした。
そして英語教室に通うと、毎月出ていくお金も発生してきます。

月8,000円×12カ月×12年間=1,152,000円


2020年度以降から新しくスタートした新学習指導要領は、国際基準に沿うように見直されたものです。昭和世代の人と比べたら学習時間は大きく増え、改定を繰り返すたびに学習量が増えてきました。
新しい学習内容になったものの、まだまだ英語に触れる時間が少ないということが分かります。

お金を出して英語教室に通ったとしても、週3~4日は通わないと、小中高の間に目標ラインの3,000時間はクリアできないないので、あんまり現実的ではない気がします。(ほかの教科や部活動もおろそかになってしまいますよね)


■求められる英語力

目標習得語彙数
小学校:600~700語程度
中学校:1,600~1,800語程度
高等学校:1,800~2,500語程度

※高校卒業までに4,000~5,000語
※全体の1/2が英検準2級を目指した目標が設定されている

日常会話に必要な語彙数はおよそ3,000~4,000語。(これはネイティブの小学1・2年生程度らしい。)
日本の高校卒業時点で英語圏の10歳くらいの子と同レベル。

がんばって勉強していると思っていたけれど、この程度にしかならないのかと思うと、なんかガッカリしますよね…(悲)
(完璧に使いこなすにはおよそ5,000~8,000語が必要なんだとか)

学校以外の学習で差が大きくなってくると、ますます積極的におうちでの英語の取組みが必要になってくるのではないでしょうか。


■就学を目標に英語の土台作りをしよう!

私が本格的におうち英語をする背中を押してくれた、私が所属している(一社)音読協会では6歳までに3,000時間(語彙数およそ1,000語)、小学校入学までに『自分で学んでいけるバイリンガルの土台作り』を目指しています。

就学前と言いたいところですが、もう少し余裕を持って、小学校での英語学習が始まる8~9歳頃までに土台作りができていたらどうでしょうか。

小学校3・4年(8歳頃)までおうち英語に取り組んでいた場合

1日1時間(365時間)×8年間=2,920時間
2,920時間+1,650時間=4,570時間

これなら高校卒業頃には、十分に日常会話が理解できるレベルにまで到達しているという希望が持てます。
なかには語彙も8,000語ほど獲得して、ほぼ完璧に使いこなせるお子さんも出てくるかもしれませんね。


■おうちだから無理なく続けられる

親子共に無理のない範囲でインプットを行うためには、ある程度時間が確保しやすく、習慣化しやすい、未就学の時に始めるのをおススメします!

・日本語とは違う英語の音に抵抗が少ない
・親主導で進めることができる
・歌や絵本なら、英語が苦手でもやりやすい
・身の回りのこと、生活と関係したやり取りを取り入れやすい
・パパママと触れあいたい年齢でもあるので、英語を使う姿を見て真似しようとする


年齢が低いほど拒絶反応は少なく、確保できる時間が多くなるというメリットはありますが、就学したら"遅い"ということではありません
年齢が上がれば時間に縛られたり、やりたいことが優先しておうち英語の順位がはっきりしてきますが、記憶力、理解力、集中力もあるので、”英語って楽しい”と型にハマればスムーズにいくと思います。


将来、我が子にやりたいことができた時に、選べる道が増えるよう、おうちでできることから無理なくはじめましょう♪


ちょっと長くなってしまいましたが
最後まで読んでくれてありがとうございました♪




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