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鞍馬山を越えてきた

登れど登れど、奥之院にはまだ着かない。
もう随分登ったよ。。。と思ったのは
地図で言う所、33番の付近。

登る前にこの地図をキチンと見てなくて
何となく自分の中にあるGoogleマップと方位磁石で
自分の位置を確かめる。

うん。まだ登るね。

どんなチャネリングだよ…

ジュラ紀の白い砂岩だって!
テンション上がるわー!と思いつつ
もくもくと登るだけです。

途中ですれ違った女性に挨拶がてら
「まだ…ですよね?」と聞くと、汗を拭きながら
「ハイ(苦笑)。こちらに戻られます?」
私は魔王殿から貴船側へ抜ける事しか
考えていなかったため
「いえ、あちらに抜けます。」
と告げると、にっこり笑って
「ハイ。それがイイですよ。」
「ありがとうございます。」
と言って別れた。

ようやく木の根道に到着。
こちらが頂上っぽい。
木の根の中に入ると嬉しくて
ちょっと涙が出てきて、ありがとうって思った。

ここに来るまで途中にある
『息つぎの水』には水が出ておらず
枯れている様で写真も撮らなかったのだが
地中の水脈が変わったのかな?
こんなにも瑞々しい山なのに
唯一、不思議だった所。

木の根道からは一気に降る。

〈すぐ奥之院〉の標。本当だろうか?

降って、下って、ようやく開けたので
魔王殿かと思いきや、不動堂と義経堂。

いや…良い場だよ。
とても良い場だよ…。

義経がきゃっきゃ言いながら修行してるの
解るよ。

木霊もいっぱい居るしね。

でも魔王殿はまだなんだ…。

降りるよ。

木の根道は、何処に足を置けば良いのか
教えてくれるから好き。

人工の階段は好きじゃない。

魔王殿!!!着いた!!!

着いただけで嬉しいが、場は不動堂の方が好き。

此処は厳かな場。

ここからまたひたすら山を降りるのだが
膝が笑いはじめた。

頑張れ、膝!!!

結界の不動明王と青面金剛。
あきらかに空気が変わる瞬間。

もうすぐ里だ。

西門に到着。

信じられない…ひと山を歩けた。
去年の体調では絶対に無理だったし
一昨年の体調なんか具合が悪けりゃ
仕事にも外も出歩けなかった。
本当に回復したんだ、私。。。

ありがとうございました、鞍馬山。
ありがとう、今日までお世話になった方たち。
本当にありがとう。

橋を渡れば貴船神社。

次回、貴船神社に続く。

#旅

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