江戸社会(1):江戸時代の見方
「長い間,江戸時代の史料を読んでいると,その時代の雰囲気に染まってしまう。江戸時代の武士の発想法が,手に取るようにわかるようになり,史料の裏まで読めてしまう」とは,山本博文さんの言葉(『バカ殿様こそ名君主』「あとがき」)であるが,確かにさもあらん。
現代の価値観や社会観,常識から江戸時代を見ると,とんでもない落とし穴にはまってしまう。教科書にも,そのようなまちがった発想をさらに強調した記述が見られることがある。
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